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台風 本当に危険なのは「正常化の偏見」 悪い情報、思わず無視
台風が迫る中、気を付けたいのが「正常化の偏見」です。都合の悪い情報に耳を貸さないで、避難などが遅れてしまうことを指します。災害の経験者の方が陥りやすいそうで、侮れません。
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台風が迫る中、気を付けたいのが「正常化の偏見」です。都合の悪い情報に耳を貸さないで、避難などが遅れてしまうことを指します。災害の経験者の方が陥りやすいそうで、侮れません。
台風が迫る中、気を付けたいのが「正常化の偏見」です。都合の悪い情報に耳を貸さないで、避難などが遅れてしまうことを指します。災害の経験者の方が陥りやすいそうで、侮れません。
「正常化の偏見」は、台風や津波のような災害が起きた時、それほど深刻ではないと思い込んでしまうことです。危険をあえて無視することで心のバランスを取ろうとするのですが、結果的に危険な状況に身を置いてしまうことにもなりかねません。
「正常化の偏見」は、過去に災害などを経験したことがある人ほど陥りやすくなります。宮崎大の村上啓介助教授(水工学)が、2005年の台風14号で被害を受けた宮崎市で調査したところ、被害経験のない地域の避難率90%に対して、被災経験ありの避難率は37%でした。
それでも避難してもらうにはどうすればいいか。効果的なのが「○○丁目が浸水」のように、身近な地名を使った呼びかけです。京大防災研究所の調査では、3倍以上の避難させる力があったそうです。市や県といった大きな範囲だと、なかなか自分のこととして認識できず、影響を小さく考えてしまうようです。
いずれにしても、常に最悪の事態を考えて行動するのが肝心です。