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都電荒川線40年 消える赤子・女の情念… レトロ路線、作家を刺激
都電荒川線が40周年を迎えました。都内でも数少ない路面電車は、作家の創作魂も刺激する存在のようで、様々な名作が生まれています。
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都電荒川線が40周年を迎えました。都内でも数少ない路面電車は、作家の創作魂も刺激する存在のようで、様々な名作が生まれています。
都電荒川線が40周年を迎えました。都内でも数少ない路面電車は、作家の創作魂も刺激する存在のようで、様々な名作が生まれています。
坂東眞砂子『桜雨』には巣鴨・地蔵通り商店街が出てきます。一幅の掛け軸に秘められた女の情念とは。作品では、近くにある寺院や、染井霊園なども紹介されています。
荒木源の『ちょんまげぷりん』(原題『ふしぎの国の安兵衛』〈2006年〉)は、シングルマザーの前に侍姿の男が現れるお話です。しかも、この侍、料理が得意で見事に主夫をこなしてしまう。作品には、実在のお店も出てきます。
南條竹則の『魔法探偵』(2004年)には、南千住周辺の風景がたくさん出てきます。心ときめかせた相手が、実は「骨」だったという設定。現実と異界が混じり合います。
原宏一『東京箱庭鉄道』(2009年)は、東京の中に新たな鉄道を作るという壮大なお話です。大金持ちから、400億円の資金で鉄道作りを持ちかけられた主人公。物語では、都電荒川線が重要な役割を果たします。
京極夏彦『姑獲鳥(うぶめ)の夏』(94年)は、鬼子母神から法明寺境内が舞台です。産婦人科では、生まれた子供がいなくなる噂が立っています。実際の法明寺は、京都か鎌倉にいるような落ち着いたたたずまいです。