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お子様ランチ、なんで大人はダメなの? レストランに聞いてみた
小さい頃に食べていたお子様ランチ、ふと懐かしくなるものの、レストランで頼むと「こちらはお子様限定メニューとなっております」と願いは叶わず。でもなんで大人は頼んじゃいけないの?
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小さい頃に食べていたお子様ランチ、ふと懐かしくなるものの、レストランで頼むと「こちらはお子様限定メニューとなっております」と願いは叶わず。でもなんで大人は頼んじゃいけないの?
子ども限定という条件がついていることの多いお子様ランチ。でも世の中には、お子様ランチを食べたい大人たちのつぶやきがあふれてます。
お子様ランチおいしそう。
なんで対象年齢とかきまってるの。
ディズニーのお子様ランチ食べたい。 pic.twitter.com/odOhMglG9m
— ひぽにゃん (@kiss_lav) 2014, 2月 12
お子様ランチ食べたい。デパートの屋上とかの、あれ。なんで小学生までなのかしら。あの、味より見た目で勝負な(チープな感じの!旗とか、アンパンマンふりかけとかついてる!)よくわからない食べ物!3月のライオンパワー恐るべし!
— 前田エマ (@emma_rian) 2012, 3月 28
小さい頃食べたお子様ランチ、確かにふと懐かしくなって食べたくなります。しかし、レストランのメニューには「お子様限定メニュー」との表記。
でもなんで大人は頼んじゃいけないの?聞いてみました。
まずはガストやジョナサン、バーミヤンなどを展開するすかいらーく。各業態でさまざまなキッズメニューをそろえていますが、いずれのメニューにも「小学生以下の特別メニューになります」とあります。
すかいらーく広報によると、「お子様メニューは、お子様用の特別なメニューとしての位置づけ。プレゼント付きということもあり、原価が高く、通常のメニューのようには扱えません」。ただガストでは大人でも60歳以上の利用者には提供しているそうです。通常メニューだと量が多くて食べられないという声があり、対応しているそうです。
一方、ロイヤルホスト。こちらもやはりキッズメニューは小学生以下限定です。
ロイヤルホスト広報は「キッズメニューはお子様に『楽しい』『おいしい』という食の体験を提供するため」。大人と同じ料理を量を少なく、様々に食べられるようにすることで、食べる楽しみや、食事のマナーを知る機会を得て欲しいという、食育的な意味を込めているそうです。そのため、60歳以上も含め、大人はダメなんだそう。
そう言われても、食べたい時はある・・・。そんな大人のニーズを意識して、大人も食べられるお子様ランチを提供しているお店もちらほら見られます。
まあせっかくですから、お子様ランチにならいオマケで歴史を少々。
お子様ランチが誕生したのは1930年、日本橋三越本店。開発のきっかけは「子ども向けの絵皿が入ったため」といいます。
人気は高度経済成長とともに高まりました。松坂屋上野店では60年代、ウルトラマンや怪獣をおまけにつけたため、日曜には1300食も出る大ヒットに。定番の旗は70、80年代のピーク期には生産が間に合わないほど注文が殺到したといいます。
昭和の初めにお子様ランチが登場した背景には、1904~05(明治37~38)年の日露戦争後に大量生産、大量消費の時代が到来したことで、都市で増加したサラリーマンを中心とした「新中間階級」を狙ったマーケット戦略があるといいます。
80年超の歴史の中で、お子様ランチは、大人が小さい頃の幸せな時間を思い起こす象徴のようにもなっているようです。健康志向も反映してか、昔のようにハンバーグにエビフライ、プリンといった子どもが好きなものを集めたプレートとも限らなくなっているお子様ランチ、今の子どもたちが大人になったらどんなイメージを持つのか、気になります。