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妖怪ウォッチ「ジバニャン」パクリ疑惑 カツオにゃんこが真相語る
社会現象と化している「妖怪ウォッチ」ブーム。ポケモンのピカチュウよろしく、妖怪ウォッチにも人気者がいる。猫の地縛霊「ジバニャン」だ。このジバニャンをパクったゆるキャラがいると聞いて取材することに。ブームに便乗したんだろうと思っていたら、実は妖怪ウォッチが世に出る前から存在していたという。
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社会現象と化している「妖怪ウォッチ」ブーム。ポケモンのピカチュウよろしく、妖怪ウォッチにも人気者がいる。猫の地縛霊「ジバニャン」だ。このジバニャンをパクったゆるキャラがいると聞いて取材することに。ブームに便乗したんだろうと思っていたら、実は妖怪ウォッチが世に出る前から存在していたという。
社会現象と化している「妖怪ウォッチ」ブーム。ポケモンのピカチュウよろしく、妖怪ウォッチにも人気者がいる。猫の地縛霊「ジバニャン」だ。このジバニャンをパクったゆるキャラがいると聞いて取材することに。ブームに便乗したんだろうと思っていたら、実は妖怪ウォッチが世に出る前から存在していたという。
今さらだが、まずは妖怪ウォッチの説明から。
「妖怪ウォッチ」とは、ゲーム制作会社レベルファイブが企画したクロスメディアプロジェクトで、ゲーム・アニメ・コミック・グッズなど幅広く展開している。
主人公の小学生が不思議な時計「妖怪ウォッチ」を手にすることで妖怪たちが見えるようになり、日常の困ったことを引き起こす妖怪たちと友達になりながら問題を解決していく。
「21世紀のポケモン」とも称され、親たちが関連商品を求めて走り回るなど人気は社会現象化している。
ニンテンドー3DS用ゲームは2013年7月に発売され、2014年4月に出荷本数100万本超え。玩具「妖怪メダル」は発売から半年で3200万個を出荷。アニメで使われた曲「ようかい体操第一」は動画サイトのユーチューブで2800万回以上再生されるほど人気に。12月には映画公開が控えている。
こんな妖怪ウォッチのなかで、主役級の扱いであるジバニャン。ホームページによるとプロフィールは以下の通り。
かわいい見た目とは裏腹に、暗い過去があったんですね。
カツオにゃんこの生い立ちも、なかなか不遇だ。
高知県出身。生まれたばかりのころに桂浜の坂本龍馬像の台座のところに捨てられる。土佐の魚をもらって元気に育ち、大好きなカツオのことばかり考えて「いつか泳げるようになっていっぱい食べたい」と思っていたら、体がカツオになった。カツオにゃんこは通称で、正式な名前は「鰹猫」。
生い立ちは違うものの「化け物」という点は共通している両者。見た目の違いを挙げてみると……。
【色】
ジバニャン=朱色?
カツオにゃんこ=群青色?
【耳】
ジバニャン=左耳にかじられたような跡
カツオにゃんこ=かじられていない
【胴体】
ジバニャン=鈴のようなものが首についている
カツオにゃんこ=カツオになってる
こうした点以外は、なんとなく似ている気がする。
生まれた年は、ジバニャンをマンガがスタートした2012年12月だとすると、カツオにゃんこは携帯ストラップが発売された2011年6月と考えることができる。つまり、カツオにゃんこはジバニャンより先に世に出ていたのだ。
先輩であるはずのカツオにゃんこ。昨年3月から着ぐるみもデビューさせ、ゆるキャラグランプリにも出場。地元のイベントにも積極的に出演し、次第に認知度を上げていた。ところが、今年春ごろから、急に子どもたちから声を掛けられるようになったという。
「あっ、青いジバニャンだ」
「ジバニャンのパクリだ」
カツオにゃんこを生み出した会社「濱惣(はまそう)」の濱田和夫社長は、初めのうちは「ジバニャン」の意味すらわからなかった。妖怪ウォッチの人気を知り、ようやく納得したという。
「見ててつらいです。でも子ども相手にカツオにゃんこが先だと反論しても意味がありませんから」
ツイッター上では「パクリ」とからまれることが多い。それでも、できるだけ反論しないようにしているという。
「ジバニャンは全国区ですが、カツオにゃんこは地元密着です。目指すところが違います。カツオにゃんこは高知県をPRするのが使命ですから」
妖怪ウォッチを生んだレベルファイブに、カツオにゃんことジバニャンの関係について聞いてみた。
「『ジバニャン』のデザインは『カツオにゃんこ』さんとは一切関係ございません。妖怪ウォッチは2011年の新作発表会でアニメーションによるPV映像を一般公開しており、その制作のため、2010年よりキャラクターデザインなど企画制作を開始しています。この時点でジバニャンのデザインも完成しております」
そもそも、どちらもブレイク以前の話であり、どちらがパクったという話ではなさそうだ。妖怪ウォッチが大人気となったため、注目されているのだろう。
独自路線を行くと話すカツオにゃんこ。そうはいっても、時に抑えきれず、こんな風につぶやいてしまうことも。
あ!ジバニャンの件でカツオにゃんこちゃんをイジったヤツは全国に三千万人いるといわれている『カツオにゃんこ団』を遣ってゲンコツをくらす(*ΦωΦ*)シャー!!!
— カツオにゃんこ(鰹猫) (@katsuonyanko088) 2014, 9月 2
そして、自らをパクリだとした上で、こんな自虐的ツイートも
パクってるのはキャラだけじゃにゃいぜ(*ΦωΦ*)キッ! pic.twitter.com/mH0mjm92eX
— カツオにゃんこ(鰹猫) (@katsuonyanko088) 2014, 8月 31
地元密着といいながら「もっと有名になりたい」という気持ちが見え隠れする、かわいらしいカツオにゃんこなのでした。