IT・科学
100円ショップでここまで作れる! ヒャッカソンの名品たち
100円ショップで手に入るものを材料にしたハッカソン、名付けて「ヒャッカソン」が都内で開かれました。ライト付きマジックハンドから簡易ホームシアターまで、100円から生まれた名品たちを紹介します。
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100円ショップで手に入るものを材料にしたハッカソン、名付けて「ヒャッカソン」が都内で開かれました。ライト付きマジックハンドから簡易ホームシアターまで、100円から生まれた名品たちを紹介します。
100円ショップで手に入るものを材料にして何かを作るハッカソン、名付けて「ヒャッカソン」が5月末、都内で開かれました。今回の「ヒャッカソン」は、別のハッカソンに参加したプログラマーらの間で100円ショップで買ったアンプを改造した話が話題になったのがきっかけ。その場で出会ったプログラマーやデザイナーらを中心に学生も含む11人が集まりました。
まずは何を作るか、アイデアを出すところから始まります。
「かぶっていると、とてもいい気分になれる箱」。いいイメージ画像にいい音、いい匂いが体験できる箱・・・。
こちらは、100円ショップで売られているおもちゃの電車を使ったアイデア。レールの上を走る電車の速度を調整して、静物の周囲をゆっくり動いて全方向から撮影する装置。
一人が書いた提案は他の参加者の手に渡り、「こうした機能を加えたら?」「こういう使い方もできる」とアイデアが足されていきました。
アイデアをみなで練った後は、作りたい人が立候補し、多ければグループで制作開始。
まずは解体。これが意外と技術と時間を要したそう。
では100円ショップの商品を材料に生まれた名品たちを紹介します。
前にどいて欲しい人がいる時にチリンチリン。自転車のベル同様、チリンと鳴らせば、道は開ける。うで時計、自転車用ベル使用。
携帯用ソーラー扇風機。太陽光のもとでは、頭の上についたヒモが回転。これで、仕事先でもエコに涼しく。庭用照明の太陽光パネルとロボット型扇風機を利用。
簡易リングライト。写真撮影時にレンズの周囲に設置することで、近くのモノも均一な光できれいに撮れます。装飾用のLEDとおたまの柄使用。
iPadを集中して見たい方にオススメ。ゴミ箱の入り口に設置するiPadを底に空けた穴からのぞく箱。顔が当たる部分にはスポンジも。快適にiPadとずっと向き合えます。ゴミ箱、スポンジ、色紙使用。
ウェアラブルLED。これで暗闇でもクールに。腕時計とLED、小型電池使用。
今までなぜなかったのか、LED付きマジックハンド。シンプルながら、使えると評判。LED、マジックハンド使用。
モノが載るとLEDが光るハカリ。この原理はドアの開閉を知らせたり、ゴミの重さによって光るなど応用できそうです。台ばかり、LED、防犯用のセンサー使用。
ホームシアター「キラキラビデオ」。箱の奥はスマホを設置できるようになっていて、既存のアプリを使えば3Dシアターに。一見するとキラキラ感はありませんが、「ブラックボックス」の中には夢、広がってます。段ボール、ゴミ箱使用。
ウェアラブルはやはり人気。こちらは腕につけるパフパフ。スポーツ観戦に、イベント盛り上げに、ファッションのワンポイントに・・・様々なシーンで活躍しそうです。腕時計、パフパフラッパ使用。
発起人の一人、郷田まり子さんによれば今回は「材料」を分解して必要な部品を取り出すのに苦労したため複雑な成果物は生まれにくかったそう。でも、明確な目標を設けた企業主催のハッカソンが増える中で、「こういう草の根的なものこそ、本来のハッカソン。オタクの人たちが勝手に発明する、ジメジメしながらも実はかっこいい、その感覚を楽しめた」と満足げ。実際、100円ショップで買ったものを材料に作れるということを知らない人も多いといい、今後は広く参加を呼びかけ、次回は8月に開催する予定だそうです。