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令和にバズった「江戸走り」 61歳が独自に研究、中高生の流行語に
華麗な足さばきで軽やかに走る男性――。SNSに投稿された動画「江戸走り」が話題になっています。独自に研究を続け、動画を投稿する男性に話を聞きました。(朝日新聞記者・富永鈴香)
インスタグラムにおすすめとして表示された動画に釘付けになりました。
華麗な足さばきで方向転換をしながら走る男性。現代人とは異なる体の動かし方をしているのが興味深く、1本20秒ほどの動画にもかかわらず、強烈な印象が残りました。
これは、大場克則さん(61)が独自に研究する「江戸時代の走り方」を実践したもの。
SNSに投稿された動画の総再生回数は2億7千万回を超え、「江戸走り」という略称は女子中高生の間で流行語となりました。
令和の時代に江戸時代の走り方がバズるなんて、誰が予想できたでしょうか。
大場さんにとっても想定外の反響だったようです。
会社員の頃から10年以上研究してきましたが、一変したのはSNSを活用し始めた2024年秋以降。
著名人をはじめ、まねする人が続出し、走り方教室を開くと、老若男女が応募してすぐ満員になるといいます。
「1年前には想像していなかった人生」とつぶやいていたのが印象的でした。
取材をきっかけに、27歳の私も一念発起して皇居の外周を走ってみました。
慢性的な運動不足もあり、着地する度にひざが軽く痛みます。
途中で何度も諦めようかと思いましたが、大場さんの走り方を見よう見まねで採り入れ、フォームを変えてみると、負担が和らぎ、少し楽に走れるようになりました。完走できた達成感はひとしおでした。
工夫次第でできる動きが増え、体を動かすのは楽しいと気付かせてくれた江戸走り。世代を超えて人気な理由はそういうところにもあるのだろうと、身をもって感じることができました。