連載
#281 #小山コータローの4コマ劇場
「ケチ!」…父ちゃんが想像した〝犬種〟はすべて想定外 飼育は却下
いないいない

ペットの思い出といえば、子どもの頃実家で猫を飼っていましたね。
最終的に3匹の猫を飼うことになるのですが、3匹とも捨て猫や野良猫を僕が拾ってきたのです。栗拾いだったらかなり少ないですが猫拾いなので結構多い方です。
最初は僕が小学校3年生くらいの時に、たしか川の近くで段ボールの中に捨てられていた猫を拾ってきたんだったかな…まだ小3というとつかまり立ち前だとおもうので記憶が曖昧です。
もしかすると「猫ボールの近くで川られている段」だった可能性もありますが、だとしてどうなんでしょうか。伝わらないですよ。
最初に拾った猫は茶色い縞々の男の子でした。名前は「ニャン太郎」と名づけました。最初の猫すぎる名前な上、よく考えたら自分が「耕太郎」だということに気づいた頃にはもう遅く案の定、母親は僕に「ニャン太郎〜」と言ったり猫に「耕太郎〜」と言ったりパニックになっていました。
次に拾ったのは小4のときに他県に引っ越しをして、中古の家を買ったのですがその家の植栽の中でひっかかっていたなんかピンク色っぽいかわいいメス猫でした。親猫も見当たらず、あまりに可愛かったので当時なぜかよく読んでいた「ブラックジャック」に出てくる「ピノコ」から拝借して「ピノコ」と名づけました。
名前を拝借するときは少し似せたり寄せたりするのですが、本当に拝借したのです。盗作と言ってもいいでしょうね。
そして最後は小6の時、学校の校門に捨てられていた複数の子猫がいたのですがその中で最後まで飼い主が決まらなかったちょっと変な白黒模様の猫を飼うことになりました。猫は変な模様でも結局かわいいのでいいですよね。
僕がニホンオオマダラ毒人間だったらきっとクレジットカードの審査も通らないことでしょう。
今では3匹とも死んでしまいましたが、本当に可愛くて、3匹とも最後まで楽しく過ごせていたらいいなぁと思いますね。何考えてるかわかりませんけどね。
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やXで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍『デリシャス・サンド・ウィッチーズ』(扶桑社)発売中。Xアカウントは@MG_kotaro。
1/356枚