ネットの話題
グリグリしなくもプラグが抜ける! テコの原理を生かした電源タップ
販売元であるエレコムを取材しました
ネットの話題
販売元であるエレコムを取材しました
電源プラグを抜く時にグリグリしなくても大丈夫です――。そんな電源タップが発売され、SNS上で注目を集めています。販売元であるエレコムを取材しました。
パソコンやスマホの周辺機器などを販売しているエレコム。
その公式X(旧ツイッター)アカウントが今月13日、こんな投稿をしました。
「プラグを抜くのにぐりぐりしなくていい。その名はイージーリリースタップ」
添付された動画に映っているのは、6個口の電源タップ。
それぞれの差し込み口にレバーがあり、それを押し込むことでテコの原理でプラグを抜くことができます。
この投稿に対して、「これめっちゃ便利じゃね?」「祖母に買ってあげよう」といったコメントが寄せられ、いいねは1万2千を超えています。
プラグを抜くのにぐりぐりしなくていい。その名はイージーリリースタップ🔌 pic.twitter.com/KxY9QOGhVb
— エレコム(公式) (@elecom_pr) February 13, 2024
「指でただレバーを押し下げるよりも、プラグを摘みながらそこを支点として親指や人さし指でレバーを押すことで、感覚的により軽い力でプラグを抜くことができます」
そう話すのは、パワーサプライデバイスチームの坂口申悟さんです。
これまで、USB充電器などのプラグ側に楽に抜ける機構を備えた製品を販売してきたエレコム。
しかし、それでは抜きやすくなるのはその充電器だけのため、「日頃から使用するあらゆる電気機器が抜きやすくできれば」と、電源タップを開発したそうです。
レバーを押し込む際に重力を利用でき、地面というストッパーができるので、片手でもより力を伝えやすい構造になっているこの製品。
その分、本体に奥行きが出てしまいますが、差し込み口やレバーの支点位置を詰めていくなどして、必要最低限の奥行き寸法となるよう調整したといいます。
「テコの原理を最大限発揮してもらうためにはレバーのできるだけ端の方を押してもらう方がいいので、レバーの端に指型のくぼみや目印にもなる滑り止めをつけるなどして、自然とそこに指が置かれるように促すデザインとしています」
何度も3Dプリンターで試作を繰り返し、たくさんの人に試してもらって意見を集め、調整したそうです。
雷ガード、ホコリ防止シャッター、トラッキング現象防止に有効な熱硬化性樹脂の使用など、安全機能も装備。
底面両端に配した回転するパーツを展開することで横転防止になり、吊り穴やフックを利用した設置も可能になっています。
手の力が弱い人だけでなく、プラグの抜き差しが頻繁な環境、例えばフリーアドレスのオフィスなどで使ってもらうことも想定しているそうです。
投稿動画が話題になったことで、Xの担当者はリプライで「ありがタップ!」を連発しています。
「『ありがタップ!』ですが、フランクに、かつ自社の製品を覚えていただきたくて様々なあいさつをご用意しています。随時募集中でスマホケース(笑)」(X担当者)
1/3枚