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「普段は天使だけど」子育てする親ライオンの顔に「つい笑っちゃう」
「人間も動物も一緒ね」
雪の中で、じゃれ合うライオンの親子ーー。旭山動物園(北海道旭川市)で撮影された、普段とは違うライオンの表情が「つい笑っちゃう」と話題です。撮影者に話を聞きました。
一枚目は、雪の中で大きな口を開けている、ライオンの子どもの写真。まるで天使のように愛らしいショットです。
こんな文章とともに投稿されています。
そして続く2枚目の写真では、愛くるしかった子ライオンが豹変。父ライオンの腰の辺りに飛び乗り、かみついています。父ライオンもたてがみを振り乱し、壁に爪を立てて、顔をゆがめています。
3枚目では、子ライオンの標的は母ライオンに。肩にかみついて、皮を思いっきり引っ張っています。カメラは顔をゆがませた母ライオンの視線をばっちり捉えています。
この三部作に、「笑っちゃいました」「表情が最高」「人間と一緒ねw」「すごく分かるwwww」と共感が集まり、「『いたいいたいーーー!!!そんな噛んだらいたいわーー!』って演技して教えてそう」と心の声を想像する人も現れ、5万以上のいいねがつきました。
普段は天使だけど、お父さんもお母さんも大変#旭山動物園 #ライオン pic.twitter.com/Dn8hz4TgZI
— riku (@rikunow) January 16, 2023
撮影したrikuさんにお話を聞きました。神奈川県在住の会社員であるrikuさん。趣味は「動物園巡り」で、これまでも旭山動物園を始め、各地の動物園に通って、貴重な動物たちの表情を撮影してきました。
旭山動物園では、昨年秋に三つ子のライオンが誕生し、「フウ(風)」「レイ(麗)」「イト(糸)」と名付けられて一躍、人気者になりました。
rikuさんも子どもたちの誕生を喜んでいました。
「ずっと(オスであり父となる)オリトが1頭で過ごす姿を見ていたので、昨春に(メスで母となる)イオとの同居が始まって、秋には3姉妹が生まれて、家族となった姿を見られたことは、とても嬉しかったです」
公開が始まった昨年11月から定期的にライオン親子に会いに行くようになりました。そのお目当ては、子どもたちだけではなく、「オリトとイオの親として成長していく姿」を見ることだったと言います。
冬になり、雪が積もる旭山動物園。天候や気温によっては展示が短時間になることもあるそうですが、rikuさんが1月14日に訪れた時は、ライオン親子が元気に遊び回っている姿を見ることができたそうです。
生き生きとした表情を収めるためには、タイミングが肝心です。「(放飼場に)出てきて間もない時がとにかく元気なので、そのタイミングを狙って撮影しました」
最近はますますおてんばになっている子ライオンたち。「イオだけでなく、オリトにも果敢にじゃれついています」
3頭で代わる代わる、お父さん、お母さんに飛びついたり、かみついたりを繰り返していたそうです。
「(親に)怒られても全然懲りず、写真のときは子ライオンが手加減なしに噛んでいたので、オリトもイオも『ぎゃあ』という感じだったと思います」
そんな様子を撮影しながら、「お父さんもお母さんも大変」とつぶやいたというrikuさん。
「子育て」という共通項で、人間が動物に共感を抱くきっかけになりました。
「子どもがとても愛らしい反面、オテンバ過ぎてお父さん、お母さんが手を焼く姿が人間の子育てに通じるところもあり、楽しんで頂けたのかなと思います」
rikuさんは、これからもライオン親子の成長を見守りたいと言います。
「ようやくオリトにできた家族なので、これからも元気に3姉妹に成長してほしいと思っています」
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