ネットの話題
なつかしのハーゲンダッツも収録 歴代500点以上のデジタル図鑑
データをそろえるだけで1年かかったという担当者に話を聞きました
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データをそろえるだけで1年かかったという担当者に話を聞きました
ちょっと贅沢な気分になれるアイス「ハーゲンダッツ」。1984年の日本上陸から今まで発売された商品のパッケージを閲覧できるデジタル図鑑が公開されました。データをそろえるだけで1年かかったという担当者に話を聞きました。
ニューヨークでハーゲンダッツが誕生したのは1961年。
日本では1984年8月に「ハーゲンダッツ ジャパン」を創業し、首都圏のデパートや高級スーパーで販売を開始します。
当初のラインナップは「バニラ」「ストロベリー」「ラムレーズン」「スイスアーモンドチョコレート」「コーヒーチップ」の5種類。
サイズは現在のミニカップよりも大きいパイントカップでした。
しばらくはアメリカで開発されたフレーバーを提供していましたが、1995年に日本市場向けの商品開発施設を設立。
日本のユーザー向けの商品にも力を入れ、これまで550種類以上の商品を販売してきました。
そんなハーゲンダッツ ジャパンが10日にホームページ上で公開したのが「ハーゲンダッツミュージアム」です。
日本上陸以来、発売された商品パッケージ500点以上を閲覧することができるデジタル図鑑です。
最新の商品から発売年代順に並べられており、商品画像をクリックすると商品の味わいや発売日などが表示されます。
フレーバーによる絞り込みや、「ミニカップ」「クリスピーサンド」といったカテゴリーごとの検索も可能。
ミュージアムに表示されている商品を選択し、自分だけのハーゲンダッツコレクションを並べることができる「MY冷凍庫」というコンテンツもあり、完成した冷凍庫をSNSでシェアすることもできます。
「まもなく創業40年で、これまでのパッケージを並べて壮観にしてみたいと思ったのがきっかけです。当時を知る方に懐かしんでいただき、生まれていない方には『こんなデザインやフレーバーがあったの?』と驚いていただきたい、という狙いがありました」
そう話すのはマーケティング本部の熊谷久美子さんです。
データをそろえるだけで1年を費やし、それを時系列に並べるのが大変だったといいます。
創業当時のデータはデジタル化されておらず、ポジフィルムからデータを起こすことに。
複数のフレーバーが連なって1つの写真になっているものは、フレーバーごとに分割。
商品説明が記載された紙のリリース原稿も、ひとつひとつかすれた文章を読んで拾っていったそうです。
文章スタイルは時代ごとの流行があるため、今の表現やスタイルに合わせる作業もしました。
熊谷さんがデジタル図鑑を作っていて驚いたことの一つが、創業当初の5フレーバーはパッケージの色やパターン模様が同じだったこと。
「バニラ」「ストロベリー」など、小さく書かれたフレーバー名の表記だけで識別していたそうです。
1990年のアイスクリームの輸入自由化を機にパッケージがカラフルになっていき、2000年に日本が開発したクリスピーサンドも登場。
徐々に日本オリジナルのフレーバーが現れるなど、デジタル図鑑でこれまでの歩みや変遷を確認できるといいます。
「ぜひスクロールバーでご自身の思い出の年代に合わせてみてください。当時召し上がった記憶がよみがえるかもしれません」
公開終了は来年1月31日を予定しており、新商品が発売された場合はデジタル図鑑のデータも更新するとのことでした。
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