連載
#49 どうぶつ同好会
大きな瞳でじっと見てくるアザラシ 目当ては飼育員じゃなくてエサ?
アザラシがじっと見つめてくる理由について取材しました
「バックヤードに入ると、いつもこっちをじーーーーっと見ているアザラシがいるんです」。先日、そんな水族館のツイートが注目を集めました。アザラシがじっと見つめてくる理由について取材しました。
先月17日、サンシャイン水族館のツイッターアカウントがこんなつぶやきを投稿しました。
「アザラシのバックヤードに入ると、いつもこっちをじーーーーっと見ているアザラシがいるんです。バイカルアザラシのレオです。直立不動のアザラシはいつ見ても飽きません!」
添付された画像に写っているのは、バイカルアザラシのレオ(オス、推定24歳)。
上半身の一部を水面から出して直立するような姿勢で、カメラの方をじっと見つめています。
この投稿に対して、「宇宙人みたいでかわいい」「ちびっ子が見たら泣いちゃう」といったコメントが寄せられ、いいねは4万を超えています。
#アザラシ のバックヤードに入ると、いつもこっちをじーーーーっと見ているアザラシがいるんです。#バイカルアザラシ のレオです。直立不動のアザラシはいつ見ても飽きません!#バイカルアザラシ #アザラシ #なで肩お父さん pic.twitter.com/DAllq0dlcZ
— サンシャイン水族館 (@Sunshine_Aqua) October 16, 2022
「餌の時間にこのポーズで待ち構えていることが多いです」
そう話すのは、海獣担当の飼育スタッフ・フォーサイス有間さんです。
バックヤードに出入りするのは餌の時間が多く、スタッフの足音などを聞いて「餌かな?」と期待してじっと見つめているようです。
サンシャイン水族館で飼育しているバイカルアザラシは、レオ、ラム、メロの3頭で、こうした行動をよくするのはレオだそうです。
「話しかけることはありますが、特に何もせず給餌の準備をします。レオはわりとすぐ水の中に潜って餌をもらう場所へと向かいます」
カメラを向けると水に潜ってしまうことが多いそうで、今回の1枚は慎重に撮影したそうです。
ツイートが話題になったことについてはこう話します。
「日本でバイカルアザラシを飼育している施設は少なく、見る機会が少ない貴重なアザラシです。大きな目とまるまるとした体が特徴で、水槽を泳ぐ姿はいつまでも見ていられます。ぜひ直接サンシャイン水族館に見に来てほしいです」
1/3枚