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テコでも動かない息子が…「好き」活かした〝子鉄育児〟の学びが深い

「うまくいかない」つらさ緩むアイデア

「この手があったか~!」と叫びたくなる、ナイスアイデアです。
「この手があったか~!」と叫びたくなる、ナイスアイデアです。 出典: もぬさんのツイッター(@ciao_illust)

目次

子育て中、悩ましい場面の一つが、わが子が思うように移動してくれないときでしょう。お出かけや入浴の際などに、声をかけても返事がない……。そんな状況で効果を発揮するかもしれないアイデアが、ツイッター上で話題です。今すぐまねしたくなる、「好き」を活かした対応策を考えた母親に、話を聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)

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「吊革効きすぎてびびっとる」感嘆する母

8月30日、一枚の写真がツイートされました。

写っているのは、建物内の廊下と思わしき場所で、列車のつり革を持つ親子の手です。つり革は、輪の表面がやや黒ずみ、年季を感じさせます。

そして写真に、こんな文章が添えられているのです。

子鉄育児に鉄道会社で買った中古の吊革効きすぎてびびっとる。。
これ見せて「お風呂行き〜」「保育園行き〜」って言うだけでテコでも動かない息子がそそくさと動き出す…

予想外の発想を示す一文に共感が集まり、ツイートには16万超の「いいね」がつきました。

「嫌なことも気が乗るとやる気を見せる」

写真を撮影したのは、大阪府在住の30代会社員・もぬさん(@ciao_illust)です。鉄道が大好きな2歳の息子がおり、家族の日常がテーマの漫画をインスタグラム(ciao_illust)などで公開しています。

「息子は毎日プラスチック製のモデルトレインで遊んだり、YouTube上で電車の発着動画を見たりしています。お出かけするときは、目的地までの経路を伝えるんです。するとうれしそうに何度も復唱し、乗り換え駅でもちゃんと降りてくれます」

鉄道ファンを意味する「鉄」になぞらえ、息子を「子鉄」と表現するなど、わが子の趣味への傾倒ぶりを肯定的に受け止めるもぬさん。先日訪れたイベントで、鉄道会社のブースに行き、中古のつり革を買いました。

いわく、当初は保育園に送り出す際など、日常の様々な場面で活用していたといいます。しかし息子が飽きてしまわないよう、最近は入浴のタイミングに限って使うのだと教えてくれました。

「無理やりどこかへ連れて行くといったことは、できるだけ避けたいと思ってきました。でもつり革を入手して以降、子供は普段嫌がることに対しても、気が乗るとやる気を見せるものなのだな……と実感できました」

つり革を持ち、もぬさんに誘導される息子。
つり革を持ち、もぬさんに誘導される息子。 出典: もぬさん提供

まっすぐな情熱を家族一丸となって応援

好きなことに、まっすぐな情熱を注ぐ息子。その様子を、もぬさんはとても誇らしく思っています。感性をより豊かにしてほしいと、「家族一丸となって」鉄道関連グッズを買ったり、親子で色々な列車に乗りに行ったりしているそうです。

今回ツイートした写真には、「好きは最強」「育児ってやり方や言い方次第だなぁ」といったコメントがつきました。一連の反応について、もぬさんは次のように話しています。

「好意的に捉えてくださる方ばかりで、とてもうれしかったです。子育て中はうまくいかないことが多く、みなさん大変だと思います。今回のアイデアを活かして、たとえ数日間だけであっても、育児が楽になるご家庭があればいいなと思います」

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