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連載

#23 猫と警備員、ほっこり攻防の日々

猫と警備員、いないいないばぁ? 視界から消えた隙に侵入試みて失敗

ギャラリーの歓声が気になったのかもしれません

ギャラリーがいる方を振り返るケンちゃん
ギャラリーがいる方を振り返るケンちゃん 出典: 尾道市立美術館提供

目次

 美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。隙を見て侵入を試みた黒猫ケンちゃんでしたが、あえなく失敗。もしかするとギャラリーの歓声が気になったのかもしれません。

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ケンちゃんと馬屋原さん


 近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。

 開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。

 その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。

 馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。

「入った!」と声が上がって


 7月30日午後1時ごろ、美術館の玄関前でケンちゃんが寝転がっていました。

 美術館職員が動画撮影を始めると、しばらくして動きがありました。

 扉の向こうに見えていた馬屋原さんが奥の展示室に向かったタイミングで、ケンちゃんが腰を上げます。

 後ろには、いつもの職員だけでなく、侵入を期待している来館者数人の姿が。

 ケンちゃんはしばらく後ろを確認した後、のそのそと扉の方へ。

 2つある扉のうち1つ目を通過したところで、ギャラリーから「入った!」と声が上がります。

 すると気配に気づいたのか、すかさず馬屋原さんが扉の前に戻ってきました。

 それに気づいて、その場に立ち止まるケンちゃん。

 侵入を諦めて、トボトボと戻っていきました。

もし遭遇したら


 「子どもにも人気の『ピングー展』開催中の土曜日ということもあり、多くの人でにぎわっている時でした。人が多い日は避けるケンちゃんにとっては珍しい行動です」

 そう話すのは、動画を撮影していた美術館職員です。

 馬屋原さんのガードに防がれる結果になりましたが、「ギャラリーを気にして侵入が遅れたことが影響したのかも」と笑います。

 防がれた後は、玄関近くに設置された看板の陰にゴロンと寝転がったケンちゃん。

 自動ドアが開くたびに館内の涼しい空気が届く場所で昼寝し、馬屋原さんにもなでてもらったそうです。

 「混雑している時はなかなか見られない光景です。もし遭遇したら温かい気持ちで見守ってくださいね」

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