連載
#95 コミチ漫画コラボ
自転車に添えた手、いつ離す? 7歳娘との練習でハッとした「信頼」
「クラスで乗れないのは自分だけ」。そうつぶやく、ぽんすけ(7)とお父さんの自転車練習の様子を描いた作品です。コツをつかみはじめた時、お父さんが自転車に添えた手を離すと……。物語は意外な展開を迎えます。
子どもの隣に立つのか、半歩前か、一歩前か、手は添えるのか、添えないのか。この子が生きていくために、どう関わるべきなのかと、私も親として常に悩んでいます。作中で語られる「信頼」というキーワードは、一つの基盤なのだと考えさせられました。よい作品に出逢えました。(選評:高橋健次郎)
魚が苦手なササオアムさんの家に、ある日、金魚がやってきました。最初は「おとうばん表」まで作って家族みんなでお世話をしていたのに、いつの間にか「えさ係」はササオアムさんの担当に。
そして、ある感情に気づいてしまいました…!
慣れ…情…いや、親バカ!金魚も家族の一員となると、見る目が変わりますね。幼い日のトラウマ克服まではいかなくても、きっと人生が豊かになったことでしょう。
何よりえさを「パララン」するコマが最高です!(選評:河原夏季)
「しかもダブル……!」がツボりました。
上を見るとキリがない、スマホに映るのはいつだって「さらに上」の暮らしばかり……。
そんな時こそ、SNSから一端目を離して、日々のふとした「手触り」に気付けたら。
ダブルの手触りは、唯一無二、世界でもここだけ。
「身に余るような豊かさ」は、意識しないと忘れがちですが、これからトイレの時間も少し楽しくなりそうです。
オシャレな絵柄も相まって、「ハッと」させられた作品でした。(選評:松川希実)
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