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MAXのNANA、これまでもあったピンチ 音楽活動の継続「本当に大変」
27年目ではコロナ「もう、慌てない」
沖縄出身のダンスボーカルグループMAX。1995年にデビューしてから今年で26周年を迎えました。10代だった「スーパー・モンキーズ」時代から音楽業界が様変わりした今、第一線で走ってきた4人は何を思うのでしょうか? 仕事や子育て、自分自身の活動など、それぞれが切り開いた道について語る「MAXコラム」。コロナ禍、エンタメ界は厳しい局面に立たされています。7月にオンラインライブをした中で、新たな気づきがあったNANAさん。「今できることを精一杯に」と言います。
「継続は力なり」
そんなことわざを胸に唱え始めたのはいつ頃だったかな。これまで、MAXとしての活動が危うくなったことが何度か訪れました。その度に「もう大丈夫、もう大丈夫」と乗り越えても、なおピンチはやってきますね。まだ収まる気配のないコロナ禍、色々と緩和されてきたものの、芸能活動、音楽活動の持続は本当に大変です。
LIVEやイベントを中心にしていた音楽活動は特に影響を受けています。スタッフ、メンバーと話し合いながらアイディアを出し合い、知恵を絞り出しながら活動している状況。それでも27年目の今は最初の頃とは違い、慌てふためいてはいません。「なるようにしかならない!」と笑顔で不安を吹き飛ばしながら、今できることを精一杯に活動しています。
昨年から始めた無観客でのオンラインLIVEを、今年7月にも開催しました。もちろん会場で観客と一体になったLIVEにまさるものはないですが、“オンラインならでは”の良さもありました。
今回、観ているみなさんが全員特等席で、まるでお家がLIVE会場になるような、そんな演出を目指しました。ファンの方一人一人に届くパフォーマンスを意識した結果、その手応えを感じています。私たちの思いが、LIVEを通してみなさんにも届き、よろこんでもらえたのが、ものすごくうれしかったです!!
モチベーションを下げず、自分のエンジンをフルパワーにするのは、かなりのエネルギーと心の体力も使いますが、そこはグループなのが強みかもしれません。仲間がいることで、つらいことは半減され、うれしいことは何倍にもなります!!
前向きに前進することで、少しずつですが、色んな効果も表れ始めています。YouTubeの開設に、オンラインサロンでのファンクラブ開設。新しい発信スタイルをスタートしたことで、新たに応援してくれるファンの方も増えてきました。そんな活動を見てもらえたのか、新しい分野の仕事の話がくるようになりました。そして、なんと言っても、約2年ぶりのニューシングル『Do Shot』もリリースできました!
プロモーション活動も、やはり今はオンライン中心ですが、それはそれで世界配信なので、今まで届けられなかった場所まで発信でき、コミュニティも広がりました。これまでと同じように応援してくれているファンの皆さんとは、より強いつながりを感じ始めています。ダイレクトに届く声にパワーをもらい、その声は私たちの背中を押してくれています。
メンバー、スタッフも、今をどう過ごすか、どう乗り切るかを協力し合い、手と手を取り合う中で絆が深くなり、心のゆとりも生まれてきます。どんな未来になるか今は想像つきませんが、より一層「継続は力なり」を信じて、上を向いて前進していきたいと思います!!
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〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレーク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティー、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。7月28日には、恋に落ちる女性の気持ちを明るくポップに表現したダンスナンバー“Do Shot”と、ラテン調で「MAXらしさ」が表現された楽曲 “Viva la Mambo”も収録の37枚目シングル『Do Shot』をリリース。
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