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冷凍食品が常温の売り場に? ニチレイとコラボしたお菓子にビックリ

パッと見たら冷凍食品にしか見えないスナック菓子です。

左が「マイクポップコーン 本格炒め炒飯味」、右が「えびピラフ味 コーンスナック」
左が「マイクポップコーン 本格炒め炒飯味」、右が「えびピラフ味 コーンスナック」 出典: ジャパンフリトレー提供

目次

 パッと見たら冷凍食品にしか見えないスナック菓子が注目を集めています。販売元のジャパンフリトレーと、コラボしたニチレイフーズを取材しました。

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冷凍食品の「本格炒め炒飯」
冷凍食品の「本格炒め炒飯」 出典: ニチレイフーズ提供
冷凍食品の「えびピラフ」
冷凍食品の「えびピラフ」 出典: ニチレイフーズ提供

本格炒め炒飯とえびピラフ


 ジャパンフリトレーが今年3月に発売した「マイクポップコーン 本格炒め炒飯味」と「えびピラフ味 コーンスナック」。

 ニチレイフーズのロングセラー冷凍食品「本格炒め炒飯」「えびピラフ」とコラボした商品で、味だけでなくパッケージの見た目もそっくり。

 お菓子売り場で見かけたら、「えっ、なんでこんなところに冷凍食品が?」と二度見してしまいそうです。

 ネット上では、間違えてこのスナック菓子を冷凍庫に入れてしまったという投稿も話題になりました。

「マイクポップコーン 本格炒め炒飯味」と「えびピラフ味 コーンスナック」
「マイクポップコーン 本格炒め炒飯味」と「えびピラフ味 コーンスナック」 出典: ジャパンフリトレー提供

ジャパンフリトレーに聞きました


 3月発売だったため、在庫がなくなって販売を終了しているところが多いこの商品。

 両社のコラボは今回が初めてではなく、昨年春に「コーンスナック 特から味」「トルティーヤチップス 焦がし醤油味(焼きおにぎりとのコラボ)」「マイクポップコーン 本格炒め炒飯味」を発売しています。

 コロナ禍の巣ごもり需要も重なって好評だったため「マイクポップコーン 本格炒め炒飯味」を復刻し、「えびピラフ味 コーンスナック」を新たに販売したそうです。

 「スナック菓子と冷凍食品とのコラボレーションで意外性や驚き、スナック菓子ならではのワクワク感・楽しさを提供できるのではないかと考え、ニチレイフーズ様にご連絡しました」

 そう話すのは、ジャパンフリトレー商品本部ブランド課の大浜貴子さんです。

 冷凍食品とスナック菓子では、製造工程も原材料も異なります。

 そのため、ニチレイフーズに味のこだわりポイントを確認して、その特徴が感じられるように何度も試作し、実際に食べてもらったといいます。

 本家の本格炒め炒飯の特徴である豚肉のうまみと焦がしネギ油をスナック菓子にもできる限り生かし、袋を開けた瞬間に焦がしネギ油の香りが広がる仕上がりに。

 えびピラフについては、えびやブイヨンの濃厚なうまみを再現し、赤と緑の粒をトッピングして彩りの鮮やかさにもこだわりました。

店舗向けに用意したポップ
店舗向けに用意したポップ 出典: ジャパンフリトレー提供

ニチレイフーズに聞きました


 コラボの提案を受けたニチレイフーズとしても、味の再現はこだわったポイントでした。

 「お菓子を召し上がった方が、これはニチレイの『本格炒め炒飯』や『えびピラフ』の味だとわかっていただけるように、どのポイントを抑えればよいのか、という点を考えました」

 そう話すのは、マーケティング部のグループリーダー補佐・渡辺千春さんです。

 商品の核となる味を決めて、スナック菓子のフレーバーに転換。その際にイメージと実際の味に違いが出ないよう意識したそうです。

 例えば「本格炒め炒飯」は焼豚を自社で作り、そこで出る煮汁を調味料として使うことで味に深みや一体感を出し、自社製の焦がしネギ油を隠し味に加えています。

 そうしたこだわりを伝えると、ジャパンフリトレーの担当者も微妙な味の違いを踏まえて、たくさんのサンプルを準備してくれたといいます。

 「双方で何度もすり合わさせていただいたおかげで、納得いく味に仕上がったと思います」

店舗向けに用意したポップ
店舗向けに用意したポップ 出典: ジャパンフリトレー提供

パッケージにもこだわり


 パッケージについては、できるだけ冷凍食品のデザインを生かすことに。

 スナック菓子コーナーと冷凍食品コーナーそれぞれに連動したポップを準備することで、食べ比べをしてもらえるよう狙いました。

 発売すると、「なんで冷凍食品がお菓子の棚に?」「店員さんが冷凍食品と間違えてドライアイスが必要かどうかを聞かれた」といった反響が寄せられたそうです。

 「店頭在庫が無くなり次第、販売を終了させていただいております。見つけた際はぜひ本家と食べ比べていただければと思います」とジャパンフリトレーの大浜さん。

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