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マンガ

2歳娘が突然「アンパンマン!」うれしいけど寂しい…気持ちを漫画に

今しか聞けない、つたなく可愛い言葉

ある日「アンパンマン」とつぶやいた、2歳の娘。その様子を見た母親の反応とは……。
ある日「アンパンマン」とつぶやいた、2歳の娘。その様子を見た母親の反応とは……。 出典: ありまさんのツイッター(@arimama_umauma)

目次

育児中のワンシーンを切り取った漫画が、ツイッター上で広く共感を集めています。舌足らずなしゃべり方しかできないわが子が、突如として、ちゃんと話し始めたら……。すくすく成長してくれてうれしい反面、ちょっとだけ寂しい。複雑な親心を、柔らかい筆致で描いた作者に、思いを聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)

「アンパン…マン…!?」戦慄する母親

「嬉(うれ)しいけどさみしい」と名付けられた漫画が、6月15日にツイートされました。

主人公は、髪の毛を二つ結いにした、小さな女の子です。人気アニメの主人公・アンパンマンの顔が印刷された シールを、手に持っています。

「アンパンマン」

笑顔で口にした、その言葉を聞き、近くにいた母親は戦慄(せんりつ)します。「アンパン…マン…!?」

思わず娘のもとまで駆け寄り、震えながらこう言いました。「むすめっこちゃん、ブルーベリーって言って…!?」

「びーぽぴー」。うまく発音できず、なぜか母親はホッと一安心。そして、一部始終を観察していた夫から、「何の確認?」と突っ込まれてしまうのでした。

出典:ありまさんのツイッター(@arimama_umauma)

「アンマンマン」から突然の進化

「自分も同じ道を通ってきた」「この可愛さが生きる原動力」。子育て経験者とみられる人々を中心に、多くの反響があった今回の漫画。3万以上の「いいね」がつき、5千回近くリツイートされています。

作者でイラストレーター・刺しゅう作家のありまさん(@arimama_umauma)に、創作の背景について聞きました。

【ありまさん関連記事】「私から育児取ったら何が残る?」思い出した母の姿、葛藤の答えは?

現在、娘は2歳5カ月。人見知りしない、元気いっぱいの女の子です。

アンパンマンについて、アニメを観る機会は、実はあまりないといいます。代わりに関連キャラクターが描かれた、カレーやジュースなどのパッケージに触れる形で、親しんできたそうです。

そんな彼女が、初めてアンパンマンの名前を口にしたのは、2歳になったばかりの頃でした。

「アンマンマン」。たどたどしいけれど、確かにそれと認識できる。当時のことを、ありまさんは生き生きと振り返ります。

「初めて聞いたときは、『アンパンマンって言ってる!!!』と感動し、何度も何度も繰り返してもらいました」

そして1カ月ほど前。アンパンマンのシールを渡すと、突然、はっきりと正確に名前を発音したのです。ありまさんは、その成長ぶりに心動かされると同時に、いたく動揺したといいます。

「つい『アンマンマン……?』と言うように促してしまって……愚かですね(笑)」

「カワイイ語録」に込めた熱い思い

今しか聞けない、つたなく可愛い言葉を忘れたくない――。「アンパンマン」をめぐる一件が起きた後、ありまさんは強い思いに駆られ、今回の漫画を描きました。

最後のページにある「カワイイ語録」にも、同じ気持ちが込められているといいます。

「こっこてーち(ホットケーキ)」「ぱぁん(パン)」「ぴこーち(飛行機)」。何とも気が抜けてしまう擬音語のような単語が、イラスト付きで並んでいます。ありまさんが、初めて聞いたとき「キュン」とした、娘が発した語句の記録集です。

「『イクマ(ちくわ)』『アム(ハム)』『タカナ(魚)』なども、ほぼ毎日聞きます。食べ物の名前は、比較的すぐ覚えるようです」

まさに育ち盛りという表現がぴったりな、ありまさんの娘。一方で、子育ての終わりを予感させるような振る舞いは、他にもあります。例えば、遊び中の一幕です。

地面を転がるボールをつかもうとして、自分の足で蹴ってしまい、更に遠くへと移動していく……。愛らしい行動と思って眺めていたら、いつの間にか、両手で抱き留められるように。その様子を見たときも、一抹の寂しさを感じたそうです。

出典:ありまさんのツイッター(@arimama_umauma)

「小さな幸せをかみしめたい」

子どもは必ず、親の手を離れます。いつか来る「その時」に向け、とにかくたくさんの愛情をもって、家族みんなと笑顔で過ごしたい。ありまさんは、そう話しました。

「私の作品を読み、たくさんの方々が感想を述べて下さり、『みんな同じなんだ』とうれしくなりました。コメント欄でも、それぞれのお子さんの、とっておきの可愛い言葉を教えて頂き、読みながらニコニコしてしまいました」

「私自身、娘にとってどんな親でいるのが正解なのか、答えは出ません。でも今回の漫画のように、描き残さなければ忘れてしまうような小さな幸せを、かみしめながら過ごしていければ。そう思っています」

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