話題
「釘が打てるバナナ」現実に アルミ青銅製、精密鋳造メーカーの挑戦
金属製のバナナハンマーを作った会社を取材しました。
話題
金属製のバナナハンマーを作った会社を取材しました。
かつて話題になった、凍ったバナナで釘を打つCM。その発想をもとに金属製のバナナハンマーを作った会社があります。発売から半年ほど経ってツイッター上で注目を集めている商品について取材しました。
商品名は「バナナハンマーDX」。アルミニウム青銅製で、長さ約20cm、重さは約1.5Kgあります。
スーパーで形のよいバナナを探して型を作成したそうで、見た目はバナナそのもの。
価格は税込み1万1877円で、「いいバナナ」の語呂合わせになっています。
発売は昨年11月ですが、先日ヴィレッジヴァンガードのオンラインストアで取り扱いが始まるとツイッターで話題に。
「ここまでくると逆にほめたくなる」「バナナは武器に入りますか?っていう質問来そう」といったコメントが寄せられています。
手がけたのは、精密鋳造メーカーのキャステム(広島県福山市)。電車や工作機械などの部品を製造販売している会社です。
企業向けに精度の高い部品を作る一方で、その技術力を生かして一般消費者向けのECサイト「IRON FACTORY」も展開。
漫画「キン肉マン」に登場する人気超人ロビンマスクのマスクを販売して話題になったこともあります。
そんな会社が最初にバナナハンマーを売り出したのが2019年。
金属部分にバナナの形をあしらった、持ち手のある商品だったため、「思ってたのと違う」「バナナハンマーじゃなくてただのハンマー」といった反響が寄せられ、DXを制作することになったそうです。
「スーパーで形のよいバナナを探し、色も本物に似せるためにアルミ青銅を使いました。実用性はまったく考慮していません」
そう話すのは、新規事業本部アイアンファクトリーの池田真一さんです。
話題になったことですでに数十本の注文が入っていて、アメリカや台湾などからも問い合わせがあるそうです。
「思いもよらなかったタイミングで注目されて驚いています。ほしいけど値段が高い、というご意見もあったため『ミニバナナハンマーDX』も作りました。お値段はミニバナナなので税込3287円です」
1/8枚