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MAXのMINA、40代で迎えた〝容姿的な変化〟が「いとおしい」
シワ・体形・シルバーヘア、楽しみで仕方ない
沖縄出身のダンスボーカルグループMAX。1995年にデビューしてから今年で25周年を迎えました。10代だった「スーパー・モンキーズ」時代から音楽業界が様変わりした今、第一線で走ってきた40代になった4人は何を思うのでしょうか? 仕事や子育て、自分自身の活動など、それぞれが切り開いた道について語る「MAXコラム」。昨年12月に誕生日を迎えたMINAさんが、年齢を重ねるうえでの心の変化をつづります。
私の誕生日は12月。歳を重ねた直後に年が明けるので「今年いくつ?」と聞かれると年齢を+1歳にして答えます。なので、人より早く年齢が上がっている気分に……。
今年で44歳になる私。3カ月前に43歳になったばっかりです(笑)。
10代でデビューし、20代で結婚、出産を経て、30代でMAXに復帰。気が付けば、あっという間に40代を迎えたように思います。
ハタチ前後くらいの時は、笑っちゃうくらいトンガっていました。良く言えば勢いがあり、悪く言えば自分勝手。完璧主義で恥をかくとこが大嫌い。「こうでなきゃいけない!」という枠を自分で作っていました。今思うと、“鎧”を身にまとうことに一生懸命でした。若さゆえ、世間知らずだった自分を隠していたのかもしれません。
そんな若かりし頃から20年たった今はというと……、とにかくよく笑います。楽しいと思えることがたくさん増えました。20代の時に先輩たちから「まだまだこれから、30代、40代どんどん楽しくなるよ!」と言われた意味が今ようやくわかってきました。
男性は歳を重ねると渋さが出たり、大人の色気が増したりプラスのイメージが強いですが、女性はシワが増えたり体形が変わったりすると「劣化した」って言われますよね。そういった影響もあり、年齢が上がることに対してはマイナスのイメージしかなく、正直不安でした。
40代となった今、確かに容姿や体力は20代の頃の自分には敵わないところはあります(苦笑)。ただそれ以上に、歳を重ねることで「経験」という武器が手に入ることに気が付きました。そうしたらもう、歳を重ねることが楽しくなってきて!
今は周りの目が気にならなくなり、視野も広がった。うれしさ、悲しさ、悔しさも含めた経験をしてきたことで、何か試練があった時には前よりは少し上手に乗り越えられています。
毎日コツコツ積み重ねてきた経験が、明日の自分を育ててくれている。そう思うと笑いジワも、シルバーヘアも、体力の低下も、“容姿的な変化”はいとおしく思えてきます。
もちろん、「綺麗でいたい!」という気持ちを忘れたわけではないのですが、それは若く見せるためじゃない。歳を重ねた今の自分を楽しむためなんですね。そのための努力はし続けていきたいと思っています。
これから先の10年、20年、どんな経験をして歳を重ね、私はどんな風になっているのか、今から楽しみで仕方ありません。若い頃、周りから「大人の話は聞きなさい!」と言われ、反抗したことが多々あったなぁ……。
振り返ると、それは頭ごなしに言われたのではなく、経験からアドバイスをくれたのだと理解できます。
若い皆さまへ。
大人からのアドバイスに、少しだけ耳を傾けるのもオススメですよ(笑)
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〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレーク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティー、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。12/9にセルフカバー配信シングル「一緒に・・・(Happiness2020)」をリリース。
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