連載
#18 屋台ヤケミルク
「パパの顔に生傷つけちまった…」赤ちゃんの〝心の反省〟マンガに
大丈夫、きっと気にしてないわよ。
世の中のママパパ、きょうも育児お疲れ様です。ミルクを飲んでくれない、なんで泣いているか分からないなんて悩んだり困ったりしませんでしたか? でも、赤ちゃんだって悩んだり困ったりしているかもしれません。本日は、失敗しちゃったお話。漫画「屋台ヤケミルク」、開店です。(漫画・コラム/はみだしみゆき)
傷になるくらいひっかかれたり、おしっこをひっかけられたり、公園で水たまりに飛び込んで行っちゃったり、子どものちょっとしたミスってありますよね。
つい先日も、夫が鼻っ柱に勢いよく息子の頭突きを食らっていました。鼻血は出ませんでしたが、相当痛そうにしていました。
息子は私と夫に生傷をつけちゃったり、オムツ替えの間に寝返りを打ったりしても何とも思っていないのでしょうが、お世話をする方の私たちにしたら大変です……。
ヤケミルクののんちゃんのように反省してくれていたらいいなぁ……笑
ただ、私は息子のおかげで、生活していく上でのハードルが下がったというか、自分自身の包容力が上がったというか、なんというか少したくましくなったような気がします。
息子が成長して、「うんちょ」(我が家では「うんち」のことを「うんちょ」と呼んでいます)が大人と同じような感じになってきたとき、手についたり服を汚したりすると、毎回ショックというかストレスを感じていたのですが、何回か繰り返した結果「ちょっとくらい手についても洗えばOK!」くらいに思えるようになりました。
うんちょだけではなく、土や泥にも寛容になっています。公園デビューしたての頃は「なるべく服が汚れないように」と考えて外遊びをしていたのですが、汚さないなんて無理!「洋服がドロドロになっても、洗えばOK!」と考え方を切り替えることができました。
考え方を息子視点にシフトすることで、なんとなくストレスを軽減して楽しく過ごせているような気がします。
外は快晴なのに傘を持ってお散歩に行きたがってギャンギャン泣いたり、牛乳を口に含んでべぇーと出してみたり、今は親が想定していないことで振り回される毎日です。
子どもは成長とともに人間社会のルールやマナーを学ぶので、大人である私たちが教えてあげないといけません。まだまだ息子の自立へは長い道のりです。
息子の気持ちを尊重しながら、私の心のダメージをケアしながら、楽しくのびのびと健康に成長してもらえればと思います。
はみだしみゆき
漫画家。普段はプロモーション会社の制作チーム勤務。2019年5月に息子を出産してママデビュー。子育てにあわわあわわと奮闘中。息子が5、6カ月になった頃から、Twitterへのイラスト・漫画投稿をしている。Twitterアカウントは@HamidashiMiyuki。Instagramアカウントは @hamidashimiyuki。
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