連載
#17 屋台ヤケミルク
面影ある!?エコー写真は通院の楽しみ 赤ちゃんの成長マンガで描く
少しずつ「人」になる過程に感動していました。
世の中のママパパ、きょうも育児お疲れ様です。ミルクを飲んでくれない、なんで泣いているか分からないなんて悩んだり困ったりしませんでしたか? でも、赤ちゃんが生まれる前のことを思い出すと、少し気持ちがほっこりするかもしれません。本日は、エコー写真のお話。漫画「屋台ヤケミルク」、開店です。(漫画・コラム/はみだしみゆき)
息子がまだおなかの中にいたとき、通院してエコーで様子を見るのがとても楽しみでした。最初は豆粒みたいに小っちゃくて、少しずつ人の形になっていく過程に感動していました。
「ドキドキ、ドキドキ」ととても速い心音を聞かせてもらったときは生命の奇跡を感じ、一生懸命生きている赤ちゃんに命の大切さを教えてもらったような気がします。
先日、在宅勤務の休憩時間に、疲れた心に癒しがほしくなり、パソコンのデスクトップに保存してあったエコー写真や動画を見ていたら、涙が出てきました。
「よく頑張って大きくなったねぇ」とか、「この頃はおなかの子を守るために必死だったなぁ」とか、そういった感情やなつかしさが色々と沸き上がったのだと思います。
出産予定日を3週間後に控えたある日の早朝4時過ぎごろ、おなかの中からポンっと何か破裂したような音が聞こえた気がして目を覚ましました。
「なんだ!?」と驚きましたが、症状をネットで調べてみて、破水したのかもしれないと思いました。
どうしたらよいか分からず、慌てて病院へ電話すると、「すぐに来てください」と助産師さん。前もって登録していたアプリでタクシーに来てもらい、急遽休みを取れた夫と2人で病院に向かいました。
そこから即入院。お昼ごろ周期的な陣痛が始まってから、大体15時間くらいだったでしょうか。翌朝3時半頃に息子は無事産まれました。
息子が生まれてから、私も夫も「なんとかこの尊くか弱い赤ちゃんを、無事に育てていかなければ」というプレッシャーと不安でいっぱいでした。何をしたらいけないのか、何をしてあげればいいのか、手探りで子育てに挑戦していました。
でも、腕の中ですやすやと眠っている息子の顔を見て、「私たちよりも、この子の方が何も知らず、何も分からず、不安なのかもしれない」と思い、なんとしても母と父のぬくもりで守ってあげねば、と子育てを頑張る力をもらいました。
息子が私たちのところに生まれてきてくれたことに感謝しながら、育てていきたいと思います。
はみだしみゆき
漫画家。普段はプロモーション会社の制作チーム勤務。2019年5月に息子を出産してママデビュー。子育てにあわわあわわと奮闘中。息子が5、6カ月になった頃から、Twitterへのイラスト・漫画投稿をしている。Twitterアカウントは@HamidashiMiyuki。Instagramアカウントは @hamidashimiyuki。
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