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手洗い練習スタンプ「おててポン」、新型コロナウイルスで出荷10倍に

シヤチハタが販売している手洗い練習スタンプの売り上げが急増しています。

手のひらに押して使う「おててポン」
手のひらに押して使う「おててポン」 出典: シヤチハタ提供

目次

 シヤチハタが販売している手洗い練習スタンプ「おててポン」の売り上げが急増しています。新型コロナウイルスの影響で、昨年同時期比で出荷が約10倍になっているという商品について取材しました。

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出典: YouTube

作ったのはシヤチハタ


 シヤチハタが2016年11月に発売した「おててポン」。ブルーとピンクの2色があり、税抜き500円です。

 使い方は簡単で、手のひらにスタンプするとばい菌マークが付く→印影を約30秒かけて石けんで洗い落とす→手洗い完了という流れです。

 スタンプが消えるまで洗うことで、しっかり手洗いできたことが確認できるという子ども向けの商品で、キャップレスタイプ(税抜き600円)もあります。

 先日、おててポンがツイッターで紹介されると「これは楽しい」「さすがシヤチハタ。見事な多角化戦略」といったコメントが寄せられ、話題になっています。

ブルーとピンクで印面が異なります
ブルーとピンクで印面が異なります 出典: シヤチハタ提供

広報室室長に聞きました


 「名古屋芸術大学の学生との産学連携活動の中で、スタンプの新しい用途アイデアをもとに開発しました」と話すのは、シヤチハタ広報室室長の向井博文さんです。

 感染症予防に効果があるとされる石けんによる手洗い。このスタンプを使うことで、しっかり手を洗うことを習慣化させるのが狙いの商品です。

 開発にあたっては、浸透印で使用しているゴムやインキの技術などを活用。

 約30秒洗うと消える設定については「手洗いの方法と残存ウイルス数の関係性から、効果的な手洗い時間の目安として30秒にしました」とのこと。

 紙に押す場合のインキと違って、手に押しても安全なように食用色素を使ったり、約30秒で落ちるようにしたり、といった点で苦労したそうです。

 新型コロナウイルスの影響で、昨年同時期比で出荷が約10倍になっているというおててポン。

 話題になったことについては「手を洗うことが大切だということが、今まで以上にご認知いただけて嬉しく感じています」と話していました。

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