ネットの話題
冷酒そそぐと桜が咲いた! 美濃焼の盃、温度で変化する様子が話題に
盃に冷酒を注ぐと、見る見るうちに桜の花が咲きます。
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盃に冷酒を注ぐと、見る見るうちに桜の花が咲きます。
桜の枝だけが描かれた盃。そこに冷酒を注ぐと見る見るうちに桜の花が咲き誇る――。そんな陶磁器がツイッター上で注目を集めています。手がけた岐阜県多治見市の会社社長に聞きました。
多治見市にある「丸モ高木陶器」が販売している「冷感桜 白平盃ペアセット」(税込み3300円)。
桜の枝だけが描かれた盃のように見えますが、冷酒などを注いで温度が17度以下になると、次々と桜が咲き始めます。
この様子がツイッターで紹介されると、「粋ですね」「素晴らしい和の作品」といったコメントが寄せられ、話題になっています。
「温度で変化する特殊な顔料を使い、オーガニック転写という手法で絵をつけています」と話すのは、社長の高木正治さんです。
冷感桜を発売したのは今年2月1日。昨春には熱燗(あつかん)向けに「温感盃」を売り出していました。
温感盃には桜や紅葉が黒いシルエットで描かれていて、温かい飲み物を注いで45度以上になると、黒からカラフルに変化するという仕掛けが施されています。
「きれいな発色を実現するため、絵をつける方法や焼くときの温度などいくつもの試行錯誤がありました」
冷感桜も温感盃も美濃焼ですが、同じように温度で変化するシャンパングラスもラインアップしています。
いずれの商品もフェイスブックやお酒好きのコミュニティで人気だったそうですが、今回ツイッターで話題になったことで通販は品切れに。現在増産中で、まもなく在庫が復活する予定だといいます。
話題になったことについて、高木さんはこう話します。
「日本の桜が世界に広まれば、という思いで作った商品ですが、花見などの自粛が言われる今だからこそ、この盃を使って手のひらの中で満開の桜を楽しんでいただければと思います」