連載
#28 どうぶつ同好会
カピバラがいるよ、溶け込んでるよ 上野動物園ツイートが難問すぎる
この写真の中にカピバラが隠れています
新たに芝を敷いたカピバラ展示場。芝と同化してカピバラがどこにいるのかわからない――。そんな上野動物園のツイートが注目を集めました。撮影した飼育員に話を聞きました。
新たに芝を敷いたカピバラ展示場。ここに一頭のカピバラが写っているのがお分かりいただけただろうか…。 pic.twitter.com/0fsaQfZO4c
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) January 5, 2020
先月5日、上野動物園のツイッターアカウントがこんなつぶやきを投稿しました。
「新たに芝を敷いたカピバラ展示場。ここに一頭のカピバラが写っているのがお分かりいただけただろうか……」
添付された画像に写っているのは、園内にあるカピバラ展示場。
パッと見たところ、どこにもカピバラはいないように見えますが、実は景色に同化しているというのです。
「わかりません」「30秒探してやっと見つけました」「見事な擬態」といったコメントが寄せられたこのツイート。
まもなくして「近づいてみました」という文章とともに、答え合わせの画像が投稿されます。
奥の方に写っていた小屋の近くを拡大したもので、最初の画像で石か芝のように見えていた部分が、実は寝っ転がっているカピバラだったのです。
近づいてみました。 pic.twitter.com/NOxjbRW3px
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) January 5, 2020
飼育担当者によると、もともと床面は土だったそうですが、飼育個体が老齢で足裏のケアなどの理由から芝を張ることに。
芝の色がカピバラの毛色と似ているのがおもしろいと思い、うまく溶け込んで見えるように撮影したそうです。
話題になったことについて、担当者はこう話します。
「芝の上にいる時は溶け込んで見えますが、今後芝が青くなってくると見え方が違ってくると思います。これを機にカピバラを見に来ていただけると嬉しいです」
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