連載
#19 どうぶつ同好会
「水族館式の雪かき」が壮観! セイウチが手伝って飼育員びしょ濡れ
これが「おたる水族館式雪かき」
おたる水族館(北海道小樽市)が公開した「雪かき」の動画が注目を集めています。セイウチ2頭がプールの水を飛ばし、その勢いを利用して雪を流す様子を映したものです。びしょ濡れになりながら作業した飼育員に話を聞きました。
おたる水族館式雪かき。
— おたる水族館 (@otaruaquarium) January 4, 2020
Snow removal ! pic.twitter.com/VKptTTvqvc
今月4日に「おたる水族館式雪かき」というタイトルで投稿された27秒の動画。
映っているのは、雪かきの道具を手にした飼育員と、プールの中にいるセイウチ2頭です。
ザブーン、ザブーンと波しぶきを上げながら、前脚でプールの水を押し出すセイウチたち。
その水が床に流れ込んだところで、飼育員が素早く雪をかいています。
どうやら水の勢いを利用しながら、効率よく雪をかいているようです。
この動画に対して、「頼もしい助っ人」「飼育員さん冷たそうで大変」といったコメントが寄せられ、リツイートは3万、いいねは8万を超えています。
「実は手前でもう一人の飼育員がサインを出していて、それに合わせてセイウチが前脚を動かしているんです」
そう話すのは、動画の中でびしょ濡れになりながら雪をかいていた徳山航さんです。
「SNSやブログにセイウチが登場する回数が、他の動物と比べて少なかったので、この動画を企画しました」
セイウチが水をかける動作は、夏場にお客さんの前で披露した芸が元になっています。
「セイウチの前脚の力強さを知ってもらおうと、お客さんに向かって水を飛ばすイベントをやったんです。それを応用しました」
普通に雪かきするよりも効率が良く、早く終わる「おたる水族館式雪かき」ですが、飼育員がびしょ濡れになるのが難点だといいます。
動画が話題になったことについて、徳山さんはこう話します。
「海獣公園は冬季休業中ですが、3月中旬にオープンします。この動画をきっかけに興味を持っていただき、ぜひ動物たちに会いに来ていただけるとうれしいです」
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