ネットの話題
駅員に忘れ物を届けたら… 小田急「THANK YOUカード」の優しい世界
落とし物を駅係員に届けたら、名刺みたいなカードをもらえた――。
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落とし物を駅係員に届けたら、名刺みたいなカードをもらえた――。
落とし物を駅係員に届けたら、名刺みたいなカードをもらえた――。そんな出来事がツイッター上で注目を集めています。駅名標をモチーフにした「THANK YOUカード」について、小田急電鉄を取材しました。
特急ロマンスカーで知られる小田急電鉄。車内や駅構内で見つけた落とし物を届けたり、急病人の看護をしたりすると、名刺サイズの「THANK YOUカード」を駅係員から手渡されます。
もともとは「THANK YOU」の文字とともに小田急のロゴが記されたシンプルなものでしたが、今月から新デザインを追加。
駅名標をモチーフにしたデザインで、駅番号はOER(Odakyu Electric Railway)の「39(サンキュー)」。前駅にあたる部分に「小田急」、次駅にあたる部分に「お客さま」とあり、それを結ぶ中心部分には大きく「ありがとう」と記されています。
いずれのカードも裏面には、協力に対する感謝の言葉が書かれていて、担当した駅員がハンコを押す欄もあります。
先日、この新デザインのカードがツイッターで紹介されると、「これは優しい世界」「ちょっと心が温かくなりますね」「粋だなぁ」といったコメントが寄せられ、注目を集めています。
小田急電鉄によると、THANK YOUカードを渡すようになったのは2016年3月から。遺失物の届けや急病人の看護などに対する感謝の気持ちを伝えようと始めたそうです。
裏面のハンコについては、対応者が分かることで安心感と親しみを持ってもらい、落とし物などを「責任をもってお預かりします」という思いを込めているそうです。
駅名標をモデルにした新デザインは社内公募で選定。駅係員は新旧2種類のカードを持ち歩いていて、どちらを渡してもよいことにしているといいます。
取り組みが話題になったことについて、旅客営業部の佐々木晃さんはこう話します。
「接客にかかわる社員の取り組みを好意的に受けとめていただき、大変嬉しく思います。より一層ご利用いただく皆様への感謝の気持ちをもって業務に取り組み、安心で快適なサービスの提供に努めてまいります」
同様のカードは東京メトロでも配布されていて、名称は「お届けお礼カード」です。
こちらは2018年4月開始で、狙いは小田急と同じく遺失物の届けや急病人の看護などに対する感謝の気持ちを伝えるためです。
訪日外国人も多いため英語表記も交えてあり、デザインは1種類のみだそうです。
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