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ブルーシートだらけの花見を変えたい 「畳柄レジャーシート」が話題
「畳柄のレジャーシート」が、ツイッター上で注目を集めています。
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「畳柄のレジャーシート」が、ツイッター上で注目を集めています。
花見の時期に見かけるブルーシート。景色を楽しみに来たのに、鮮やかなブルーが目に飛び込んできてしまうのは嫌だ――。そんな思いから商品化された「畳柄のレジャーシート」が、ツイッター上で注目を集めています。入社前から温めたアイデアで、商品化まで6年かけたという担当者に話を聞きました。
おもしろ雑貨を手がけるフェリシモのYOU+MORE!(ユーモア)が制作した「日本の風景を変える 畳シート」(税抜き2200円)。
リアルな畳感を出すために、畳表や縁もプリントで再現。縁は上品な菊菱模様で、織りっぽく見えるように輪郭をギザギザさせてリアルに仕上げています。
大きさは京間1畳と同じで、約191cm×約95.5。薄くて丈夫で軽い高機能再生紙を使用し、裏面は樹脂加工されているため、ぬれた地面でも気兼ねなく使えます。
今月25日、YOU+MORE!のツイッターアカウントがこの畳シートを画像付きで紹介。
すると、「こういうの待ってました!」「とっても風情がありますね」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万2千、いいねは2万を超えています。
ブルーシートだらけの景観を変えたくて、畳柄のレジャーシート、その名も「畳シート」を作りました🌸
— YOU+MORE! (@youmore_tw) October 24, 2019
サイズは京間1畳サイズ。まさに畳!なデザインです。
いっしょに日本の風景を1歩ずつ(1畳ずつ)変えていきませんか。
詳しくはこちら🌸https://t.co/uXbv3ul56e pic.twitter.com/MGcFjqt1Mq
企画したのは、フェリシモ生活雑貨事業部の川合由花さんです。
「実はこの企画、入社前から考えていたアイデアなんです。発案から商品化まで6年かかっています」
きっかけは、お花見に行って「桜を見に来たのに、ブルーシートが目立ちすぎている」と感じたことでした。
入社試験の時も畳シートのアイデアを披露し、入社後もいろんな人に話していたという川合さん。
シートに最適な素材を探し続けていたところ、聞きつけた同僚から紹介してもらったのが「工業用クレープ紙」でした。
電線や鉄鋼コイルを包装する紙として使用されるなど、高い強度をもった再生紙です。
「色もシワ感も理想的で、まさに運命の出会いだと思いました」
素材が決まり、次は工業用クレープ紙を手がける山陽製紙のデザイナーと一緒にプリントのデザインを考えることに。
最初のサンプルは縁だけでしたが、もっとリアルにしようと、いぐさ模様も付けることにしました。
いぐさのラインのピッチを調整したり、縁の影の幅を修正したり、模様の濃度を変えたり。細かな修正を繰り返して完成させたそうです。
商品は1枚ずつプリントして、職人が裁断機でカット。1枚1枚を手作業で畳んで作っています。
量産化にあたって、印刷にもこだわりました。
畳シート1枚を印刷するのにかかる時間は16分。時間を短縮するためにデータを軽くして試しましたが、山陽製紙側から「リアルじゃないのでやめましょう」と提案されてやめたそうです。
商品が話題になったことについて、川合さんはこう話します。
「花見のブルーシートを気にしている方は少ないのかと思っていたのですが、予想以上に多くの反響や共感の声をいただき、とてもうれしいです。いぐさの香りがしそうなぐらいリアルさにこだわったので、ぜひお手にとってください」
◇ ◇ ◇
商品はYOU+MORE!の商品ページで予約受け付け中。来年2月中旬から3月下旬にかけて届く予定だそうです。
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