話題
公衆電話がカプセルトイに! 使い方学べる仕掛けも、商品化の経緯は
公衆電話を再現したミニチュアがカプセルトイとして発売されます。
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公衆電話を再現したミニチュアがカプセルトイとして発売されます。
携帯電話が普及したことで見かけることが少なくなった「公衆電話」。その筐体を再現したミニチュアがカプセルトイとして発売されます。NTT東日本の呼びかけで実現した電話のかけ方を疑似体験できる商品について、発売元を取材しました。
11月にタカラトミーアーツから発売される「NTT東日本 公衆電話ガチャコレクション」。
1回300円のガチャで、ラインナップは以下の6種類です。
2011年に起きた東日本大震災以降、災害時に有効な通信手段として注目されている公衆電話。
この商品は、公衆電話の使い方や認知向上に向けたプロジェクト商品としてNTT東日本が監修・製作協力しています。
受話器のフックは本物のように上下に動き、ダイヤルを回したり、ボタンを押したり、コイン返却口も開閉する仕様になっています。
各機種の時代に合わせた「公衆電話の使い方ステッカー」が1枚付属しているので、フィギュアに触りながら電話のかけ方を疑似体験することもできます。
どのような経緯で商品化することになったのか? タカラトミーアーツのガチャ企画部企画1課課長・加藤しずえさんに話を聞きました。
――商品の概要を教えてください
これまでオフィシャルライセンスで商品化してきた「郵便局ガチャ」「信号機ガチャ」に続く“街角公共物シリーズガチャ”の第3弾です。
公共性のあるモチーフを立体化することによって、機能や構造を学ぶきっかけになればと思っています。
――企画の経緯は
店頭で「郵便局ガチャコレクション」を偶然見つけて購入したNTT東日本の公衆電話担当の方から「公衆電話もガチャのモチーフにならないか」と相談を受けたのがきっかけです。
公衆電話の設置台数も減って、触ったことがない世代が増えているなか、ガチャユーザー向けの商品化は難しいかなと、はじめは不安も感じました。
ちょうどその時期、携帯電話の通信障害で公衆電話に大行列ができた際に、使い方がわからない人がいたというニュースが大きく取り上げられました。
そして、私自身も2011年の東日本大震災の時に公衆電話を何度も利用したことを思い出しました。
ガチャを商品化することで、災害時のインフラでもある公衆電話の重要性を伝えられればと考えました。
――電話をかける動きが楽しめるギミックを盛り込んでありますね
公衆電話を使用したことのないお子さんなどに、ガチャをきっかけに「実物も触ってみたい」と感じてもらえればと。
そもそも公衆電話の使い方が分からない世代が増えてきているので、操作方法の順番が分かれば試すきっかけになるのではと期待して、公衆電話の使い方ステッカーも付けました。
実機にも貼ってあるデザインをそのまま再現したステッカーなので、ミニチュア好きの方に喜ばれるオマケになります。
――商品化する上で苦労した点は
カプセルサイズで再現するために、パーツによって少しずつバランスを調整しながら設計するのに苦労しました。
公衆電話正面の操作板のテキスト等の情報も、現物と遜色ない程度で簡略化しながらデザインしています。
また、赤電話機以外は現物の実機を持ち出しできなかったので、NTT東日本の本社や川越史料室、許可を頂いた公衆電話ボックス内で、採寸・撮影・色合わせなど行いました。
――ラインナップも全6機種と豊富ですね
各機種ごとの最大設置数などを教えてもらい、より日本人になじみのある型番を選びました。最新機種はもちろんですが、興味をそそるガチャらしい変わり種の種類もピックアップしています。
――「気になる」という人に向けてメッセージを
実際の公衆電話をできるだけ忠実にミニチュア化しました。懐かしいという方も、公衆電話に触ったことのない方も、ぜひお手に取って遊んでみてください。11月に全国のガチャマシンで発売予定なので、設置場所が探せる「ガチャ検索」をご活用ください。
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