• 対象は500mlの3商品
• 江崎グリコに聞きました
• ストローは復活せず

　「この1cmにも満たない小さな穴が、いかに大きな役割を持っていたのか私たちはようやく理解することができました」――。江崎グリコが「マイルドカフェオーレ」など500mlの紙パック3商品の「あけくち穴」を復活させるとツイッターで発表し、注目を集めています。廃止と復活の経緯について聞きました。

【PR】手話ってすごい！小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格

あけくち穴が復活することになったマイルドカフェオーレ500ml 出典： 江崎グリコ提供

ツイッターで告知

　今月19日、江崎グリコが開設した「マイルドカフェオーレ」のツイッターアカウントが、こんなつぶやきを投稿しました。

　この1cmにも満たない小さな穴が、いかに大きな役割を持っていたのか私たちはようやく理解することができました。

　紙を広げて開ける手間を省き、倒れた時のこぼれる心配を無くし、車内など様々なシーンでの飲用を可能にしていたことを、多くの利用者の声から気づくことができました。

　この度の軽はずみな行動を深くお詫びすると共に、今後、より一層の穴のご利用を頂きたく思います。

【マイルドカフェオーレからのお知らせ】

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ pic.twitter.com/wZgurdssg2

— マイルドカフェオーレ (@mildcafeorePR) August 19, 2019

対象は500mlの3商品

　この投稿に対して、「気づいてくれて嬉しい」「あれ、無くなってたっけ？」といったコメントが寄せられ、リツイートは6万、いいねは19万を超えています。

　江崎グリコによると、あけくち穴を廃止していたのは「マイルドカフェオーレ」「マイルドカフェオーレCreamy」「マイルドいちごオーレ」のいずれも500ml商品。300ml紙パック商品などは穴やストローはついたままです。

半年足らずであけくち穴が復活することになった500mlの3商品。左から「マイルドカフェオーレ」「マイルドカフェオーレCreamy」「マイルドいちごオーレ」 出典： 江崎グリコ提供

江崎グリコに聞きました

　いったん廃止した理由については、今年3月に原材料費高騰に伴うコストダウンでストロー添付をやめたことが関係しています。

　「ストローを添付していないにもかかわらず、穴だけついていることの不整合を解消するため廃止しました」

　そう話すのは、コーポレートコミュニケーション部の山本愛さんです。

　穴を廃止したところ、運転中にこぼれるといったリスクから購入を控えるなど飲用シーンの減少が発生。「添付されていた太いストローで飲みたい」といった要望も寄せられ、半年足らずで復活させることになったそうです。

ストローは復活せず

カフェオーレ180mlに付属しているストロー

　今回あけくち穴は復活しましたが、ストロー添付は復活させていません。

　コストダウンが引き続き主な理由とのことですが、山本さんはこう補足します。

　「2割ほどのユーザーがマイルドカフェオーレ500mlをストローを使わずコップや上部あけ口から直接飲んでいるというデータがあります。その方々に対しては添付ストローが無駄になってしまうため、添付をしなかったことも理由の1つです」

　ツイッターでの告知が話題になったことについては、こう話します。

　「1cmに満たない穴がお客様にいかに必要とされていたかを改めて知ることができ、我々の認識の甘さを実感しております。また、今回の復活に関して多くの喜びの声を聞くことができ、大変うれしく思っております」

マイルドカフェオーレなど500ml飲料の「ストロー穴」復活

1/8枚