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ひと目で分かる「ドムドム」駐車場! バイトが手書きした絵が話題に
「ひと目でドムドムの駐車場とわかる仕掛け」が、ネット上で注目を集めています。
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「ひと目でドムドムの駐車場とわかる仕掛け」が、ネット上で注目を集めています。
1970年に開業した日本初のハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」。和歌山県内にある店舗の「ひと目でドムドムの駐車場とわかる仕掛け」が、ネット上で注目を集めています。店主や本社に話を聞きました。
先月下旬にツイッター投稿された画像。和歌山県海南市にある「ドムドムハンバーガー海南FC店」の駐車場が写っています。
手前部分には「ドムドム」という文字があり、奥には「どむぞう」と呼ばれるドムドムのロゴマークが手描きされています。
この投稿に対して「わかりやすい」「手作り感が素晴らしい」といったコメントが寄せられ、話題になりました。
「5月21日の定休日に、天気も良かったのでアルバイトスタッフに書いてもらいました」と話すのは、海南FC店の店主・上野知美さんです。
もともとドムドムと文字だけが書かれていたそうですが、薄くなってきたため文字を塗りなおすことに。
その際、「せっかくだから空いているスペースにロゴも入れようか」ということになり、スタッフに描いてもらったそうです。
駐車場が話題になったことで、関西を中心に活動しているドムドム愛好家たちが大阪から来たり、土日になると県外からの客が増えたりしているといいます。
上野さんは「ネットは詳しくないので、こんなに反響があるとは思いませんでした。応援して頂いている方がたくさんいらっしゃるとのことで、たいへん励みになります」と話します。
ドムドムフードサービス営業企画部商品課の浅田裕介さんによると、ドムドムが開業したのは1970年。
名前の由来は、当時の運営会社の親会社だったダイエーの企業理念「良い品をどんどん安く」の「どんどん」から取ったとされています。
いざ商標登録しようとしたところ、どんどん(DONDON)は登録済みだったため、ドムドム(DOMDOM)となったそうです。
「運営会社もいくつか変わり、口頭レベルでの話として伝わっています。当時の資料などは残っておらず、あくまで『そうらしい』といった臆測の域を出ないものです」と浅田さん。
今回、駐車場に描かれて話題になった「どむぞうくん」。
ゾウをロゴマークにした理由は、創業当時の一番人気のある動物がゾウだったことに由来。「同じようにみんなの人気者になりたい」との気持ちを込めてゾウを採用したそうです。
「どむぞうくん」という名前は正式名称ではありませんが、誰が付けたわけでもなく親しまれるようになり、現在に至ります。
日本初のハンバーガーチェーンとして誕生したドムドム。
90年代には全国で400店以上を展開しますが、2004年に親会社であるダイエーの業績悪化を受けて店舗が激減。
2017年7月からは、ホテル・レジャー事業などを手がけるレンブラントホールディングスが事業を譲り受けて運営しています。
現在の店舗数は31に。ユニフォームやメニューの刷新、ドムドムの知名度を生かしたコラボ商品の販売などに取り組んでいます。
店舗の取り組みが話題になったことについて、ドムドムフードサービスの藤﨑忍社長は「ドムドムハンバーガーへの関心度、ロゴに対する認知度の高さを改めて知り、光栄です」と話します。
そして、こう付け加えます。
「お客様を最初にお迎えする駐車場に、心を込めてあのように温かで素敵なロゴを書いたスタッフは、日頃からドムドムへの誇りと愛着を持っていると感じました。現場で頑張るスタッフの存在を誇りに思います」
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