話題
えっ!サンリオだったの? Yahoo!きっず「ちょボット」の生い立ちは
サンリオキャラクター大賞にエントリーしている「ちょボット」が、ネット上で注目を集めています。
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サンリオキャラクター大賞にエントリーしている「ちょボット」が、ネット上で注目を集めています。
現在投票を受け付けている「サンリオキャラクター大賞」。計80キャラの中から大賞を選ぶこの企画にエントリーしている「ちょボット」が、ネット上で注目を集めています。「小学校のパソコン室で見たYahoo!きっずの青いやつ」と懐かしむ声や、「サンリオだったのか?」と驚く声も上がっています。ちょボット誕生の経緯を聞きました。
現在開催中の「2019サンリオキャラクター大賞」。
「令和のカワイイを探せ!」をキャッチフレーズに、インターネットや全国のサンリオショップなどで5月27日まで投票を受け付けています。
参加している計80キャラのうち、エントリーナンバー80番が「ちょボット」です。
ツイッター上でこのことが紹介されると、「ちょボットってサンリオだったんだ」「Yahoo!きっずのオリジナルキャラだと思っていた」といった声が上がっています。
ヤフーの担当者によると、ちょボットが誕生したのは2004年。
子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」のキャラクターとして、「ピョコたん」「スナギモさん」と一緒に生まれました。
それまでYahoo!きっずは、「検索」「カテゴリ」「ニュース」のみで構成されていて、テキスト情報など地味なコンテンツだけでは、子どもになかなか興味を持ってもらえなかったそうです。
そこで、子どもたちが見たくなるサービスを目指す第一歩として、オリジナルキャラクターを開発することに。
ヤフー単体で作り進めるより、キャラクタービジネスにたけたサンリオとパートナーシップを結ぶことでノウハウを共有できるのでは、という判断でタッグを組んだそうです。
Yahoo!きっずの利用者は男女比が半々くらい。サンリオに伝えたのは「男女両方ともまんべんなく好きになってくれるキャラクターを目指して欲しい」という点でした。
サンリオのデザインチームから提案があったキャラクターは20体ほど。それらの中から、ニュートラルでクールなイメージが決め手となり、ちょボットが選ばれました。
ガールフレンドとして「ピョコたん」と、猫でもなく犬でもない存在「スナギモさん」も考案。
スナギモさんは、サンリオから提案のあったキャラの一つでボツになったものでしたが、「ちょっとひねりのきいた毒気のあるこのキャラクターをなんとかして登場させたい」という思いから追加したそうです。
Yahoo!きっずのページ内で、学習、ゲーム、特集などのコンテンツを紹介したり、子どもたちがインターネットのマナーを学ぶためのお手伝いをしたり。
ぬいぐるみ、トートバッグ、ノート、マウスパッドなど、さまざまなグッズにもなっています。
着ぐるみの「大きなちょボット」もいて、ネット上だけでなく全国の小学校や親子向けのイベントに訪れて、子どもたちと触れ合うこともあるそうです。
5月27日まで投票を受け付けているサンリオキャラクター大賞にエントリーしているちょボット。
ツイッターで話題になった直後は、それまでの平均の日の票数に比べて最大6倍ほどに増えたそうです。
ここ数年でエントリーした際の順位は2015年=68位、2016年=95位、2017年=81位(いずれも総エントリー数は100)という結果だったたけに、今回の結果が気になるところ。
話題になったことについて、サンリオのキャラクター大賞担当者はこう話します。
「たくさんの方々になつかしいという気持ちを思い出してもらい、また『実はサンリオが作ったキャラクターだったんだ!』ということを新たに発見していただく機会になったことが、とてもうれしいです。サンリオキャラクター大賞にはたくさんのキャラクターがエントリーしているので、新たな発見やなつかしの再開の場にしていただければと思います」
Yahoo!きっずを担当しているヤフーの金澤亜矢子さんは、「たくさんの方に注目されて大変嬉しいです。ちょボットというキャラクターをきっかけに、昔使っていたYahoo!きっずのことを思い出したり、新たに知ってくれたりする方が増えるといいなと思っています」と話していました。
1986年から年1回開催しているサンリオキャラクター大賞。
初代の1位はザシキブタ。1991年~1995年は5年連続でポチャッコが制しています。
そして、過去最多14回の1位を獲得しているのがハローキティ。
2015年と2016年はポムポムプリン、2017年と2018年はシナモロールと、近年は両者の強さが目立っているそうです。
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