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物件情報が全部ギョーザなんですけど… 浜松駅前、本当に不動産屋?
物件情報が「餃子」で隠されているお店が、ネット上で話題になっています。
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物件情報が「餃子」で隠されているお店が、ネット上で話題になっています。
不動産屋の店頭で見かける物件情報。家賃や立地、間取りなどを一覧できるようになっていますが、これらが「餃子」で隠されているお店が、ネット上で話題になっています。まるでイタズラされたかのように見えますが、実はちゃんとした狙いがあるそうです。企画した店長に話を聞きました。
ツイッターなどで話題になっているのは、静岡県にある「アパマンショップ浜松駅前店」です。
アパマンショップの看板が出ていることから不動産屋であることはわかりますが、入り口のドアには餃子の写真がこれでもかというくらい貼ってあったり、餃子の写真を切り抜いて「アパマン」の文字を作ってあったり。
最もインパクトがあるのは、ガラスに貼ってあるオススメ物件の情報です。間取りと最寄り駅だけはわかりますが、他の部分については大きな餃子の写真で隠されているのです。
この店舗を撮影した画像がツイッター投稿されると、「物件じゃなくて餃子紹介してる」「なにを血迷った?」と話題になっています。
「きっかけは、社長からの『お店が景色にならないよう(周りの風景と一体化して存在感をなくしてしまわないよう)に変化をつけよう』という指令でした」と話すのは、店長の藪崎洋亮さんです。
フランチャイズ契約で複数のアパマンショップを経営している「MSレンタル」。その社長から各店舗に号令がかかった際、藪崎さんが真っ先に思いついたのが餃子だったそうです。
「浜松といえば餃子。このテーマに負けないアイデアが浮かんだので『これは行ける』と思いました。それが物件の詳細を餃子で隠すことだったんです」
不動産屋ではおなじみの物件案内ですが、興味のある人しか足を止めてくれません。大切な情報を餃子で隠すことで「何だろう」と思って近づいてもらい、餃子をめくるとちゃんと情報が現れる、という仕組みです。
「近づいてもらって、実際にアクションしてもらうという点を重視しました。このあたりは風が強いので、いい感じに餃子がめくれて『何かあるぞ』というのが伝わるんです」
11月に入って本格化したという餃子づくしの店舗。今のところ、来店客の数に大きな変化はないそうです。
「現時点では『何でこんなことやってるんだろう』と認識していただくだけでもいいと考えています。これから先、引っ越しなどを考えた際に『そういえば、あそこに不動産屋があった』と思い出して、足を運んでいただくきっかけになることを期待しています」
来春の引っ越しシーズンに向けた仕掛けもあります。近隣の餃子店を一覧できる餃子マップを、店頭で無料配布しているのです。
他県などから初めて来た人が、物件を探しながら餃子も楽しめて、地元のこともわかる、そんな取り組みです。
仕掛けが話題になったことについて、藪崎さんはこう話します。
「インパクト、アクション、来店された方のメリット。この3つを意識して企画したので、その点を評価していただけたのであれば、大変ありがたいです。これからも景色にならないよう、よりグレードアップさせていきたいと思います」
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