話題
「鼻セレブ」がしゃべる! 話題の耳型おもちゃ、なぜアザラシなし?
王子ネピアの高級ティッシュ「鼻セレブ」に取り付ける商品「おしゃべり鼻セレブ」が発売されます。
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王子ネピアの高級ティッシュ「鼻セレブ」に取り付ける商品「おしゃべり鼻セレブ」が発売されます。
王子ネピアの高級ティッシュ「鼻セレブ」。その箱に取り付けてティッシュを引き出すと「調子どう?」「ワ~オ!」といった音声が流れる商品「おしゃべり鼻セレブ」が明日18日に発売されます。早くもネット上で注目を集めていますが、量産直前にトラブルに見舞われながらもなんとか発売にこぎつけたそうです。タカラトミーアーツと王子ネピアの担当者に話を聞きました。
2004年に発売され、来年2019年で15周年を迎える「ネピア 鼻セレブティシュ」。保湿成分が空気中から水分を取り込んで、ティッシュの中に閉じ込める役割をしているため、やわらかくしっとりした肌触りが特徴です。
そんな鼻セレブに取り付けるのが「おしゃべり鼻セレブ」。18日発売でメーカー希望小売価格は税抜き1980円です。
使い方は、本体についているフックをティッシュボックスの引き出し口にセットし、そこからティッシュを引き出すだけ。そうすることで、おしゃべりが始まります。
パッケージに描かれている動物に合わせて、「うさぎ」と「イイズナ」(イタチの仲間)の2種類があり、それぞれ12種類の言葉の中からランダムにおしゃべりします。
まだ発売前ですが、ツイッター上では「友達いないのでこれ買います」「鼻炎持ちだからものすごい頻度で喋らせてしまう」といったコメントが寄せられ、話題になっています。
どういった経緯で開発したのか? タカラトミーアーツFV事業部ライフ企画課・平林千明さんに話を聞きました。
――アイデアを思いついたきっかけは
風邪や花粉症でつらい時、鼻セレブティシュの箱からつぶらな瞳で心配そうに見つめてくれる動物が、やさしく話しかけてくれたら、どんなに癒やされるだろうと思ったのが開発のきっかけです。
――商品の特徴を教えてください
ティッシュボックスの引き取り口に簡単にセットできます。鼻セレブの動物の耳型をしていますので、鼻セレブティッシュにセットすると、動物の耳が飛び出しているかのように見えます。ティッシュを取るたびにかわいいおしゃべりが再生され、お鼻と一緒にハートまで優しく包み込んでくれます。
――鼻セレブのパッケージにはアザラシ版もありますが、今回はラインナップされていませんね
アザラシバージョンの製品スケッチを描いてみたのですが、耳が無く頭がつるつるなので、売れ残るイメージしか湧かなかったためです。
――制作する上で苦労した点は
10月にネピア鼻セレブは15周年で初の大きなリニューアルを行うということをネピアさんから伺っていたのですが、開発を行っている時は既存の鼻セレブティシュを使用していました。
今年の6月、最終試作品をネピアさんにお送りして、リニューアル後のティッシュで試作品を使用したところ、ティッシュが破けてしまうトラブルが発生したんです。
リニューアルしてさらに柔らかさを増したトリプル保湿ティッシュに、パーツの形状が対応できていなかったことが原因なのですが、量産直前のタイミングで柔らかさに合わせたパーツ形状に修正したことが一番大変でした。
もともと、鼻セレブはやさしい使い心地が特徴のティッシュでしたが、従来の鼻セレブからのやさしさのパワーアップを身をもって感じることができました。
また、鼻セレブティシュの新ラインナップで、ブタに代わってイタチのような動物が登場したのですが、ずっと「オコジョ」だと思っていました。ところが、正式には「イイズナ」だと発覚して、大慌てでパッケージの印刷を中止して変更しました。心臓が止まりそうでした。
――気になるという人に向けてメッセージを
職場で使っているとちょうどいい言葉を話してくれて、笑いが起き、コミュニケーションが生まれました。冷め切った人間関係の潤滑油にもなる商品です。
今月1日に大幅リニューアルした「ネピア 鼻セレブティシュ」。クリーム成分を追加することによって、水分をティッシュの中によりとどめることに成功。湿度が30%の環境下では従来品よりも1.3倍、水分を保水し続けることができるようになったそうです。
現行のボックスタイプのパッケージに描かれている動物は、ウサギ・アザラシ・イイズナの3種類。2004年の発売当初はウサギ・アザラシ・ヤギでスタートし、2005年にヤギがシロクマに変わり、2011年にシロクマがミニブタに、そして今回ミニブタがイイズナに代わったそうです。
今回のリニューアルを担当した王子ネピアのコンシューマーマーケティング部の部長代理・酒井亜紀さんがこだわったのが、ウサギの顔写真でした。
「実は実家でウサギを飼っていて、ウサギって本当に可愛いんです。社内では決して大きな声では言えませんが、『ウサギってもっと可愛く写真に撮れる!!』と、ずっとずっとひそかに思っていました」
15羽以上のウサギからオーディションを実施して2羽を選定。ボックスタイプは正面からのショットと決まっていますが、「ウサギはナナメ45度くらいから撮った顔が一番可愛い」という酒井さんのこだわりで、持ち運び可能なITSUMOタイプ(BOXタイプとポケットティッシュタイプの中間)には、その角度から撮影したウサギを採用したそうです。
また、ウサギだけでなくアザラシの瞳に空が写るなど細部に工夫。気づいた人が「流氷の上でくつろぎながら空をのんびり眺めているんだなぁ」と少しほっこりした気持ちになれるようにと考えたそうです。
タカラトミーアーツから「おしゃべり鼻セレブ」の打診があったのは、ちょうどリニューアルプロジェクト最終段階のころ。「15周年だから!」「記念だから!」と社内で頼み込んでOKをもらったそうです。
「こちらからお願いしたのは『耳の素材だけ柔らかくして欲しい』という点のみです。平林さんのこだわりが詰まった商品なので、ぜひ鼻セレブティシュと一緒に使ってみてください」と酒井さん。
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