話題
RADWIMPSの「汗かいた中吊り広告」 東横線に登場し話題、仕組みは?
一見すると何も書かれていないように見える電車の中吊り広告。よく見ると、透明紙の上に立体的な水滴のようなものが付いています。
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一見すると何も書かれていないように見える電車の中吊り広告。よく見ると、透明紙の上に立体的な水滴のようなものが付いています。
一見すると何も書かれていないように見える電車の中吊り広告。よく見ると、透明紙の上に立体的な水滴のようなものが付いています。東急東横線に登場したこの広告が、ネット上で注目を集めています。RADWIMPSの新曲「カタルシスト」のために制作されたこの中吊りの狙いについて、レコード会社に話を聞きました。
今月6日にツイッター投稿された画像。写っているのは東急東横線の車内で撮影されたという中吊り広告です。
ぶら下がっている透明な広告には、無数の水滴のようなものが付着しており、右端には白字で小さく「RADWIMPS new single カタルシスト」と書かれています。
この投稿に対して、「RADの広告だったんですか!」「サッカーの広告だと思ってました」といったコメントが寄せられています。
6月6日に発売されたニューシングル「カタルシスト」向けに制作されたこれらの広告。
6月2日から6月16日までの2週間、東急東横線の1編成8両をRADWIMPSがジャックした「カタルシストレイン」として運行しているそうです。
カタルシストの初回限定盤CDに採用された「汗ジャケ」が元になっているというこの広告。どういった狙いで企画されたのか? ユニバーサルミュージックの堀越智惠さんに話を聞きました。
――まずは「汗ジャケ」について教えてください
カタルシストは、スポーツがテーマとなって制作された楽曲が表題となったシングルです。そのアートワークとして、博報堂のアートディレクター・小野勇介氏の発案により制作された世界初のパッケージが汗ジャケです。
この楽曲のみなぎるパワーを視覚的にも感じてもらうべく生み出されたもので、まるでジャケットが汗をかいているように見える仕様は、携帯電話の保護フィルムのようなシートに、ジェルネイルの原理と似たインクを使用して水滴を模した印刷加工を施し、CDケースに貼付しています。
もはや発明に近かったこのプロダクツは、我々スタッフのワクワク感、そして何より綿密なトライ&エラーの蓄積により、完成に至りました。誕生の経緯はRADWIMPSスタッフブログでも詳しく紹介しています。
――カタルシストレインの特徴を教えてください
汗ジャケをRADWIMPSのファン以外の方へも目撃してもらえる場所はないか、汗ジャケの特性を生かし、かつ、面白みを持って不特定多数の方の目に触れる場所を探すべく、こちらもアートディレクターの小野さんにご相談する中でいただいたアイデアです。
今作品のアートワークと初回盤付属のグッズ(バンダナ)のキーカラーである青を基調に、歌詞の一節を勢いよくはみ出すように描いた平面ビジュアルと、汗ジャケをダイナミック&ワイドに体現した中吊りで構成しています。
――水滴のように見える部分は、どのように再現しているのでしょうか
汗ジャケと同じ原理で印刷しています。印刷する先が、汗ジャケの際は携帯の保護フィルムのようなシート、電車の中吊り広告は透明紙という違いがあるだけで、印刷自体は一緒です。汗ジャケ同様、近くで見ると水滴部分は立体的になっています。
――この水滴は何を表現しているのでしょうか
汗なのか、雨なのか、涙なのか……目にして頂いた方のご想像に委ねます。
――話題になっていることについては
作る過程で味わった驚きや、心弾む感覚が伝わっていくことが純粋に嬉しいです。
6月16日までの運行を予定しているカタルシストレイン。ユニバーサルミュージックのホームページでは、こう呼びかけています。
※広告をご覧の際は、他の駅利用者の通行の妨げにならないようにご注意いただき、ご自身と周囲の安全を十分ご確認の上でお楽しみくださいますようお願い申し上げます。
※本件に関する電鉄、駅、及び駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください。
※期間中、運行状況・ダイヤの乱れ等の影響により、予告なしに運休となる可能性がございます。
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