では、スピーチをはじめます。
今日は「へぇ、すごいね」という受け答えについて。
人間は、人の成功を素直に喜べない動物です。
口では、「おめでとう!」と言いながら、心の底では「なんでお前なんかが成功するんだよ!」と妬んだり、ひがんだりしている。
歓喜に沸く人を見て、「ま、これからが勝負だな」と、ちょびっと冷や水をかける。
「前におれも、そんなことがあってさ」と先輩面しながら「おまえの喜んでいることなんて大したことない」と暗に言っている。
人の器の小ささはこういうところに現れます。
どうすればいいか。
ここで登場するのが「へぇ、すごいね」です。
人の相づちにはクセがでます。
「あぁ、あぁ」と言えば上から目線になる。
「ふん、ふん」を続ければ、話を聞いていない感じがする。
「はぁ、はぁ」と口をあければ、やる気のない感じがしてしまう。
「うん、うん」だと幼いし、「はい、はい」だと優等生すぎる。
「そうなんですねぇ」を連発する若者もいますが、おじさんには「からまれないように、とりあえず肯定しておこう」という風に聞こえます。
あいづちは、意識して言葉を変える。
「はい」「なるほど」「そうですか」を筆頭に、「あなたの話を聞いてますよ」という合図を送り続ける。
そして、相手の成功を素直に喜べない妬む気持ちが湧き出てきたら、「へぇ、すごいね」とまずは相手を誉めましょう。
嫉妬をすっと凹ませる「ちょい知恵」です。
お試しあれ。