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読みたい本を誕生日で選ぶ 1/28は星野源…「バースデー文庫」の魅力
文庫本にかけられたオリジナルのカバー。大きく日付が書かれていて、下の方に小さく書籍名と著者名が入っています。
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文庫本にかけられたオリジナルのカバー。大きく日付が書かれていて、下の方に小さく書籍名と著者名が入っています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
文庫本にかけられたオリジナルのカバー。大きく日付が書かれていて、下の方に小さく書籍名と著者名が入っています。「BIRTHDAY BUNKO(バースデー文庫)」と名付けられたこの取り組み。著者の誕生日をもとに本を選んでもらおうと書店が企画したものです。自分と同じ誕生日の本を探したり、大事な人への誕生日プレゼントにしたりと、いろんな活用法があり、ツイッター上で話題になっています。どんな狙いで始まった企画なのか? 詳しく話を聞きました。
今月18日、「BIRTHDAY BUNKO」の本が並んだ画像がツイッターに投稿されると、「スゴイ行きたい」「どこに売ってるんですか」などと話題となり、リツイートは2万1千、いいねは3万1千を超えています。
この企画を最初に始めたのは、東京・丸の内の商業施設・KITTE(キッテ)内にある「マルノウチリーディングスタイル」などを展開するリーディングスタイル株式会社です。
本の種類は1月1日から12月31日まで、うるう年も含めて366日分。それぞれの日が誕生日の著名人の文庫をオリジナルカバーに巻いて販売しています。例えば「1月17日」と大きく書かれたカバーには、下の方に「第三の時効」「横山秀夫」と書籍名と著者名が記され、裏面には著者の略歴が書かれています。
自分と同じ日に生まれた著名人が、どのようなことを考え、どのような生き方をし、どのような本を書き残したのか? そんなことを考えながら購入してもいいですし、プレゼントしたい相手の誕生日に合わせて選ぶのもOKなこの企画。どういった経緯で始まったのか? リーディングスタイルの広報担当者に話を聞きました。
――実施している店舗を教えてください
「丸の内の商業施設・KITTE内にある『マルノウチリーディングスタイル』など、弊社の運営店舗(一部を除く)と、開業にあたり弊社がプロデュースしたお店や、提携している全国の書店でも取り扱いをしています。ツイッターで話題になっている店舗は弊社の系列店ではなくプロデュースした店舗のようです」
――いつから実施しているのですか
「2014年4月からです。当初は期間限定フェアの予定でしたが、かなり好評でしたので現在も継続してほぼ常設のコーナーとしています。今後、状況次第で終了する可能性はあります」
――企画の狙いは
「『普段本を読まない方にどうやったら本を手に取ってもらえるか』『本読みじゃない人、本を全く知らない人が見ても興味を持ってもらえるカジュアルさ』ということをテーマに企画を考えていく中で生まれました。また、『他の店舗でも使える汎用性のある企画』ということも意識しています。これは親会社が出版取次(大阪屋栗田)ということも関係しています」
――本の選び方で心がけている点は
「誕生日というお祝いする日と結びつけた企画ですので、手にとって読んだ時にできるだけ暗い気持ちにならないようなタイトルを選ぶように心がけています」
――オリジナルカバーの工夫は
「通常の文庫本にそれぞれオリジナルのカバーを付けて販売しています。本は厚さによって背の部分の厚さも変わるので、選んだ本に合わせてカバーも微妙に調整しています」
――ここに注目してほしいという点は
「BIRTHDAY BUNKOとして販売している書籍タイトルは実は定期的に変更しています。一度購入したことあるお客様も、定期的にチェックしていただくと、同じ誕生日の新たな作家さんやタイトルとの出会いがあるかもしれません」
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