MENU CLOSE

IT・科学

18870

トランプ氏の朝ツイ、動物学者が分析すると…「ボス猿と類似」

報道陣をにらむトランプ氏=2017年1月11日、ロイター
報道陣をにらむトランプ氏=2017年1月11日、ロイター

目次

 就任演説が注目されるトランプ次期米大統領。初の記者会見で、けんか腰の態度を見せ、ツイッターでは、早朝から攻撃的な発言を投稿しています。どういう心理状態で、どんな狙いや効果があるのか。動物学者に分析してもらいました。(朝日新聞ニューヨーク支局記者・金成隆一)

【関連記事】連載「トランプ王国」を行く
山あいの飲み屋、ダイナー(食堂)、床屋、時には自宅にまで上がり込んで、トランプ氏支持者の思いに耳を傾けた渾身のルポ。【連載へ】
熱帯雨林に住むチンパンジー=2006年12月20日、ロイター
熱帯雨林に住むチンパンジー=2006年12月20日、ロイター

チンパンジー研究者、当選を予測

 「トランプ氏は、チンパンジーの『α(アルファ)オス』(ボス猿)のように、騒がしく威嚇することで(集団を)支配する方法を知っている」

 暴言の多いトランプ氏は「いずれ失速する」と見る人が少なくなかった昨年2月、タンザニアでチンパンジーの群れを研究した南カリフォルニア大のクリストファー・ボーム教授(文化人類学)が、トランプ氏が共和党候補の座を勝ち取ることになると予測する論考を発表した。

勝利宣言をするトランプ氏=2016年11月9日、ロイター
勝利宣言をするトランプ氏=2016年11月9日、ロイター

αオスの振る舞いに類似点

 ボーム氏は、大統領選を「霊長類の政治」と見立てて分析。トランプ氏の駆け引きの手法と、群れで序列1位のαオスの振る舞いに類似点を見いだしたのだ。

 ボーム氏は「(自らに向けられた)あらゆる敵意に対し、人間の尺度で言えば過剰反応し、挑戦を試みたライバルに報いを受けさせていた」と指摘する。ジャングルでも、αオスは挑戦してきそうな相手を見るや即座に攻撃。先制攻撃を仕掛けることもある。

集まるチンパンジー =2016年4月16日撮影
集まるチンパンジー =2016年4月16日撮影 出典: ロイター通信

極度に威張り、即座に反撃

 選挙で勝利した後、攻撃的なツイートを続けるトランプ氏の行動についても注目。ボーム氏によると、αオスは、研究者のテントから盗み出したドラム缶をたたいたり、長く黒い毛を逆立てたりして他のサルを威嚇し続けるという。

 ボーム氏は「トランプ氏は極度に威張り、誰かが攻撃の兆候を見せようものなら即座に反撃できるよう準備することで高い地位を維持している。αオスにそっくりだ」。

 また、トランプ氏はツイッターに早朝、投稿することが多い。ボーム氏の論考では、αオスが早朝に起き、ライバルの寝床を襲うこともあると紹介している。

 「異端児」の異名を取り、移民や女性らへの差別的な言動を繰り返すドナルド・トランプ氏(70)が、なぜ、米大統領選で勝利し、スポットライトを浴びる主役になったのか? ニューヨークなど大都市を取材しても、トランプ氏を毛嫌いし、笑いものにする人ばかり。  しかし、共和党の予備選では、トランプ氏が圧倒的な勝利を収めた街がある。今回の大統領選の最大の謎に迫るため、そうした街に向かった。
 山あいの飲み屋、ダイナー(食堂)、床屋、時には自宅にまで上がり込んで、トランプ氏支持者の思いに耳を傾けた。
 そこには普段の取材では見えない、見ていない、もう一つの米国、「トランプ王国」があった。【連載へ】

関連記事

新着記事

PR記事

コメント
CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます