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『君の名は。』効果、女児向け玩具にも メーカー商談会で異例の扱い

映画『君の名は。』の波及効果が思わぬ商品にまで及んでいます。

来春向け商談会で急きょ展示されたクミヒモルーミーのブース
来春向け商談会で急きょ展示されたクミヒモルーミーのブース

目次

 興行収入が150億円を突破したアニメ映画『君の名は。』。この映画の波及効果が思わぬ商品にまで及んでいます。女児向けに販売されていた「組紐(くみひも)」づくりの玩具です。組紐は糸を組んでつくる伝統的な工芸品で、映画に登場する重要なアイテム。商品が発売されたのは昨年4月ですが、映画公開後にネット通販の売り上げが急増。急きょ、来春向けの商談会にブースを設けるなど、メーカーも力を入れています。

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左が「KUMIHIMOLOOMY(クミヒモルーミー)」。右は台座などがついた「DX(デラックス)」
左が「KUMIHIMOLOOMY(クミヒモルーミー)」。右は台座などがついた「DX(デラックス)」

組紐は重要なアイテムとして登場


 映画は、山奥の田舎町に住む女子高校生と東京都心で暮らす男子高校生の心が入れ替わる物語で、すれ違う恋の切なさなどを描いています。

 公開28日間というスピードで興行収入100億円を超え、日本アニメでは宮崎監督作以外で初の大台を突破。今月16日までの52日間で154億円を超えるなど、爆発的なヒット作になっています。

 その映画の中で登場するのが組紐です。2人を結びつける重要なアイテムとして描かれています。

台座がついた「KUMIHIMOLOOMY DX」
台座がついた「KUMIHIMOLOOMY DX」 出典: タカラトミーアーツ提供

発売は昨年4月


 タカラトミーアーツが昨年4月に発売したのが「KUMIHIMOLOOMY(クミヒモルーミー)」です。日本古来の伝統工芸である「組紐」の技術を取り入れ、簡単に作ることができるようにアレンジした手作りキットです(価格は税抜き2500円)。

 小学校低学年から中学年の女児向けに企画されたこの商品。組紐を編むための「LOOMYプレート」の真ん中に、折りたたんだ「カラーコード」をセットし、盤面に記されているアルファベットを見ながらコードを規則的に移動させることで、ブレスレットや靴紐、ネックレスなどにもアレンジできます。

 タカラトミーアーツの広報担当者は「近年、自分の好きな色やデザインでアクセサリーなどを手作りできる『クラフト玩具』市場が盛り上がりをみせています。そんな中、より身近に簡単に作ってもらう狙いで発売しました」と話します。

商談会では「あの話題のクミヒモ!」と紹介
商談会では「あの話題のクミヒモ!」と紹介

映画公開後に急増


 昨年4月に発売し、10月には台座つきの「デラックス」(税抜き4800円)も追加。急激に売り上げが増えたのは、映画が公開された今年8月以降です。

 「店頭よりネット通販で売れ始めています。映画を見て組紐を作りたいと思って検索して、たどり着いた方が多いようです」と広報担当者。

 現時点で増産がかかるほどではありませんが、都内で20日まで開かれていた来春向けの商談会では、急きょクミヒモルーミーのブースを設置。商談会では新商品か定番商品を展示するのが通例のため、異例の対応だそうです。

 広報担当者は「これまでは小学生向けに展開してきましたが、今後は大人の方に向けたプロモーションも検討しています」と話します。

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