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熊本地震、選挙も左右?エンブレムにテロの記憶…注目ニュース深掘り
「時事ニュースはつまらない」って言われます。事実を淡々と書いていて、無味乾燥だと。でもそんなことないんです。行間や当事者の思いを読み解けば、面白い。そんな観点で選んだ1週間(4/23~4/29)のニュースです。
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「時事ニュースはつまらない」って言われます。事実を淡々と書いていて、無味乾燥だと。でもそんなことないんです。行間や当事者の思いを読み解けば、面白い。そんな観点で選んだ1週間(4/23~4/29)のニュースです。
「時事ニュースはつまらない」って言われます。事実を淡々と書いていて、無味乾燥だと。でもそんなことないんです。行間や当事者の思いを読み解けば、面白い。そんな観点で選んだ1週間(4/23~4/29)のニュースです。
安倍晋三首相が夏の参院選と衆院選を同時に行う衆参同日選を見送る意向を固めました。
これまで与党に有利に働く可能性がある同日選を視野に入れてきましたが、熊本地震の被災地の負担になるなど批判を浴びかねない、との思惑がある模様です。震災対応に力を入れれば政権のPRにもつながるし、消費増税先送りもやむなしとの世論も生まれるかもしれない。
オトナの思いが見え隠れします。
2020年東京五輪・パラリンピックの新しいエンブレムが決まりました。
制作者は東京都在住のアーティスト野老朝雄さん(46)。形の異なる3種類、45個の四角形のピースを「つなげる」ことにこだわったデザインの根底には、01年に起きた米同時多発テロがあったといいます。テレビの映像に衝撃を受け、「大きな断絶に対し、くっつくということが一つの大きな主題になった」と野老さん。
名古屋駅前の大名古屋ビルヂングの外装や、東京都の工学院大学の校舎の外壁部分などが主な作品。一見単純な図形の連続ですが、野老さんの思いを想像しながら眺めると、また違った風に見えると思います。
燃費の偽装が発覚した三菱自動車。25年前から続いており「会社の存続に関わる」(相川哲郎社長)という事態です。
背景にあるのは厳しい燃費競争です。たとえば「eKワゴン」。11年2月の時点で燃費目標値は1リットルあたり26.4キロでした。しかし、ライバルのスズキが翌年、28.8キロのワゴンRを、さらにダイハツが29.0キロのムーヴを発売。eKワゴンの燃費目標は5回にわたって引き上げられ、最終的に29.2キロになったのです。実に200メートル刻みの競争で、この過程で不正が生まれたといいます。
中尾龍吾副社長は「(開発現場に)プレッシャーがかかったんだと思う」。不正はあってはならないですが、いち会社員として考えると、競争にさらされる現場の悲鳴が聞こえる気がしてしまいます。
熊本地震の影響を受けた九州新幹線が全線で営業運転を再開しました。
JR九州がこだわったのは、ゴールデンウィーク前の復旧。観光客の増加は、被災地支援になるからです。温泉地を抱える熊本や大分県では、観光客の減少に不安の声があがっています。
東日本大震災の翌日に全線開通し、日本に勇気を与えた九州新幹線。再び復興の力になることを願います。
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