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20XX年、日本の人口は1億人を割り込み、インドは17億人超に

国連が発表した世界の人口予測。現在の世界人口は73億5千万人ですが、2056年には世界の人口は100億人を突破。さらに2100年には……。

超満員で走るインドの列車=ロイター
超満員で走るインドの列車=ロイター

目次

 人口減が叫ばれる中、将来の日本の人口は?アジアやアフリカの人口爆発の今後は?
 国連は7月末、今世紀末までの世界の人口予測を発表。現在の世界の人口は73億5千万人ですが、2056年には世界の人口は100億人を突破。さらに2100年には現在の1.5倍の112億人に達するとのことです。

 国連の予測から日本や主な国の人口推移を読み解いてみました。

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日本の人口、1億人割れはいつ?

今年3月末で閉校した兵庫県の中学校=朝日新聞
今年3月末で閉校した兵庫県の中学校=朝日新聞

 ずばり日本の人口1億人割れは、2063年です。

 現在の人口は1億2657万人で、世界で11番目に人口が多い国です。しかし、今後は徐々に減り続けて、2050年には15%減の1億741万人に。そして48年後の2063年に、1億人を割り込むと予測されています。
 
 さらに2100年には8318万人。現在の3分の2まで減り、世界での順位も30位に後退する見通しです。

中国とインドの人口、どこまで増える?

2015年の人口ランキング=国連発表資料から作成
2015年の人口ランキング=国連発表資料から作成

 表は現在の上位10国と日本の人口です。この勢力図も今後、大きく変化しそうです。

 まず現在1位の中国と2位のインドですが、ともに現人口は13億人超と世界の国々の中で突出しています。

列車に乗ろうとするインドの人々=2010年、ロイター
列車に乗ろうとするインドの人々=2010年、ロイター

 両国の人口は今後も増え続けます。
 ただインドの方が増加率が高いので、7年後の2022年には中国を上回り、人口世界一になると予測されています。

2025年、2035年の人口ランキング予測=国連発表資料から作成
2025年、2035年の人口ランキング予測=国連発表資料から作成

 その後、インドは、2028年に15億人を突破。以降も少しずつ伸び、2068年に17億5千万人でピークを迎え、以降は減少に転じます。

来場者で混雑する中国のプール=ロイター
来場者で混雑する中国のプール=ロイター

 一方の中国ですが、2028年の14億1千万人がピークで、以降は徐々に減り続け、2100年時点では10億人をわずかに上回る程度となりそうです。

新たな人口大国はどこ?

 中国とインドの逆転はあるものの、3位の米国を加えた人口TOP3の構図は当分は不動のようです。

バナナを運ぶナイジェリアの女性=ロイター
バナナを運ぶナイジェリアの女性=ロイター

 しかし、アフリカ諸国の急激な人口増から、2049年にはナイジェリアが米国を追い抜くと予測されています。ナイジェリアの現在の人口は1億8千万人余りですが、2100年には4倍以上の7億5千万人超に達するとのことです。

2050年、2100年の人口ランキング予測=国連発表資料から作成
2050年、2100年の人口ランキング予測=国連発表資料から作成

 表は2050年と2100年の人口ランキング(予測)です。今世紀末には、他にもコンゴ民主共和国(5位)、タンザニア(8位)などアフリカの国々が目立ちます。

人口伸び率高い国は?10倍超になる国も

 人口の伸び率が高いのも、やはりアフリカの国々でした。
 現在1600万人超が暮らすザンビア。2100年には、6.5倍の1億人超が暮らす国になると予測されています。

手押し車を押すニジェールの男性=2014年、ロイター
手押し車を押すニジェールの男性=2014年、ロイター

 さらに現在人口2千万人弱のニジェールは、2100年には2億1千万人に。
 85年間で人口が10倍以上になる計算で、食糧の確保やインフラ整備など課題も多そうです。

人口が半分以下になる国も

 2100年に日本の人口は現在の3分の2になるという予測ですが、それ以上に人口の減少率が著しく高い国もあります。
 例えば、現在人口4500万人弱のウクライナは、2100年には2640万人と現在の6割以下になると予測されています。

ブルガリアの首都ソフィアにあるアレクサンドル・ネフスキー大聖堂前を歩く人々=2013年、ロイター
ブルガリアの首都ソフィアにあるアレクサンドル・ネフスキー大聖堂前を歩く人々=2013年、ロイター

 中には人口が半分以下になる国もあります。現在人口407万人のモルドバは2100年には186万人に。715万人のブルガリアは341万人にまで減ります。国連の予測を眺めると、全般的に欧州の国々で人口の減少率が高い傾向が読み取れました。
 
 あくまで予測なので、今後も情勢や各国の政策などによって変化いきますが、子どもや孫の世代の人口がどうなるか、データで垣間見られるのは興味深いです。データは一般に公開されているので、ご関心ある方は一度、覗いてみてはいかがでしょうか。

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