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元電通マンの高松さん、自腹で宇宙へ「10年、働きまくって蓄えた」
元広告クリエーターの高松聡さんが、宇宙飛行士としてのロシアでの訓練が大詰めを迎えています。訓練費用は数十億円。高松さんを駆り立てるものと?
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元広告クリエーターの高松聡さんが、宇宙飛行士としてのロシアでの訓練が大詰めを迎えています。訓練費用は数十億円。高松さんを駆り立てるものと?
高松さんはフェイスブックで訓練の様子や心境を投稿しています。今年5月、ISSに滞在予定だった英国のソプラノ歌手、サラ・ブライトマンさんが「個人的な家族の事情」を理由に計画を延期したという発表がありました。その際、後任として高松さんの名前があがりましたが、ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)の関係者が「契約上、宇宙に行くことはできない」と述べ、高松さんとの契約は宇宙飛行士の訓練を受けることだけで宇宙旅行は含まれていないと、報道されました。
この件について、高松さんは7月2日、「飛行資格無し」「バックアップではなかった」という?な反対報道も始まりました。対応に追われました、と投稿しました。
また、7月2日の投稿で高松さんは「どんなに無理があろうとも、誰かに迷惑かけようとも、どんな滞在になろうとも、ISSに行けるなら人生のゴールがそれでいい、満足して死ねるとさえ思いました」と、宇宙への思いを率直に語りました。
さらに、7月2日の投稿では「『宇宙飛行士になる』をゴールとすることは幼稚な考えだと思うようになりました」としたうえで「私にも他の人にはできないことがあるはずだ。自分のプロフェッションに立ち戻り、写真と映像にフォーカスすることで私の目標が見えてきました」と、宇宙に行く目的を明確にしました。
高松さんは、今年1月から始まった訓練の様子もフェイスブックに投稿しています。宇宙マニアで人気があるという、ソユーズのコントールパネルを操作する「コマンダー棒」でボタンを押す動画を5月25日に紹介しました。「今後ソユーズの操船インターフェースはさらにデジタル化が進むらしい」とする一方、「でも重要コマンドは機械的なクリック感のあるボタンとして絶対に残ると思います。『重要なボタンを押すんだ!』という精神的な覚悟を要求する意味合いも大きいと思います」と書き込んでいます。
船長がコントロールパネルを操作する棒「コマンダー棒」が宇宙マニアの間ではどうやら渋く人気のあるアイテムのようです。前回アップした動画では棒は持っているものの、ほとんど使っていないので「棒でボタンを押すところ」を再度アップします。コマンダー...
Posted by 高松聡 on 2015年5月24日
5月26日には、シミュレーション訓練を取り上げました。尿意をもよおしたものの、宇宙服の脱着などに時間がかかるためなかなか言い出せず「後半1時間はいつ『本当に本当に申し訳ないけど、トイレ行ってはだめですか?』と口にするかばかりを考えていました」「借り物の宇宙服を汚してしまってはシャレになれない。というかもう星の街にはいられない。一生の恥だ。気が遠くなっていく」など緊迫の描写が続きます。
シミュレーションは悪夢でした!船長、フライトエンジニアと合流して2回目のシミュレーション。それは尿意との戦いというオフノミナル・シチュエーションだったのです。もちろん数々のオフノミナルが発生したんですが、何が起きたのか後半は思い出せないくら...
Posted by 高松聡 on 2015年5月25日
高松さんが待ち望んだ光景が6月8日、現実となりました。宇宙服を着て船長とフライトエンジニアとともに小学生の研修団の前を歩きます。「訓練もここまで来ました!どこかで見たソユーズ搭乗前の宇宙飛行士と同じ絵です!もしかして夢では、いや合成かも、と自分でも思います」と喜びの投稿でした。