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マンガサロンに、1260万円の支援金 ホリエモンも驚いた達成額

渋谷にマンガサロンを作るプロジェクトに、わずか2カ月で1260万円ものお金が集まりました。なぜ、ここまでファンの心をつかんだのでしょうか?

マンガサロン「トリガー」を立ち上げた小林琢磨さん
マンガサロン「トリガー」を立ち上げた小林琢磨さん

目次

 渋谷に専属のコンシェルジュが案内するマンガサロンを作るというプロジェクト。クラウドファンディングで支援金を募ったところ、わずか2カ月で1260万円ものお金が集まりました。呼びかけ人の1人、堀江貴文さんも「まさかここまでとは…」と驚く反響。マンガサロン事業が、なぜ、ここまでファンの心をつかんだのでしょうか?

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目標800万円、2カ月で1260万円に

 マンガサロンは、ゲームのキャラクターデザインなどを手がける会社「サーチフィールド」が企画しました。3月から5月の間に、クラウドファンディング「FAAVO」で支援金を募集。当初の目標額800万円を上回る、1260万円を2カ月で達成しました。

 マンガサロンの名前は「トリガー」です。「運命の一冊に出会えるきっかけ(トリガー)になりたい」という意味がこめられています。場所は渋谷。マンガサロンをプロデュースするのは、マンガの書評を掲載しているウェブサイト「マンガHONZ」です。堀江貴文さんが代表を務めています。

 マンガサロンには、専属のコンシェルジュが常駐し、おすすめの一冊を案内します。コンシェルジュは、年間1千タイトルは読むという、「マンガHONZ」でも実績のあるレビュワーです。

マンガサロン「トリガー」を立ち上げた小林琢磨さん
マンガサロン「トリガー」を立ち上げた小林琢磨さん

ホリエモン「リアルな場所の需要ある」

 早々と目標額を達成したマンガサロンプロジェクトですが、当初は、本当に集まるか不安だったそうです。企画した「サーチフィールド」の小林琢磨代表は「どこまで需要があるのか、まったく未知数だった。テストマーケティングという意味もあって、クラウドファンディングで支援金を募集した」と言います。

 ふたを開けると、予想以上の反響に。「キュレーションを求める声が多かったのだと、実感しました」と小林さん。堀江さんも「正直言って、800万円も難しいと思っていた。こんなにも、サロンのような場所を求めるマンガ好きが多いとは……。リアルな場所の需要があるんだと実感した」と、驚きを隠せません。

堀江貴文さん
堀江貴文さん

大口支援、協賛企業も10社以上

 なぜ、ここまで反響があったのか。小林さんは、月に1千冊以上が出版され、情報が飽和状態になっている状況が大きいと見ています。「これだけ数が多いと、当然、店舗には全部、置けない。キュレーションの重要が高まっている」と分析します。

 また、支援者には1万円以上の大口で参加する人が少なくなかったそうです。「お金にある程度、余裕があって、マンガが本当に好きな人に響いたのでは」と小林さん。マンガサロンには、名作マンガにちなんだアルコールメニュー(新宿駅東口のxyz、神の雫登場ワイン)なども用意。フードメニュー(深夜食堂の豚汁定食、シャケトー)もそろえていて、ゆっくり時間を過ごせるようになっています。

 また、法人の支援も大きかったそうです。50万円以上の特別協賛企業として、出版社や流通などマンガ関連の会社、10社以上が参加しています。小林さんは「新刊や名作を含め、膨大な作品の中から、新しい発見を提供するというマンガサロンの役割に、業界からも期待されていると感じた」と話します。

杉浦茂傑作選集。目標額を超えた支援金で貴重本もそろえた
杉浦茂傑作選集。目標額を超えた支援金で貴重本もそろえた

3巻までしか置かない

 マンガサロンの特徴はタイトル数です。蔵書は約1万冊と、通常の漫画喫茶と変わりません。しかし、タイトル数は4000もあります。「好きなマンガに出会うきっかけを作る」が目的のマンガサロン。マンガは、基本的に3巻までしか置きません。そのため全巻置いている漫画喫茶よりも、タイトル数が格段に多いのです。

 今後はイベントなども積極的に開催していく予定です。小林さんは「ネットレビューでは、その人にぴったりの一冊を探し出すのは難しい。コンシェルジュと直接、話をすることで見つかる運命の一冊に、ぜひ会いにきてほしい」と話しています。

マンガサロン「トリガー」店内にはバーカウンターも
マンガサロン「トリガー」店内にはバーカウンターも

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