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国技館に地下工場? 1場所5万本を量産 相撲ファン垂涎「焼き鳥」

国技館の名物おつまみ「焼き鳥」。実は、国技館地下の「焼き鳥工場」で作る自家製です。

国技館の売店で平積みで売られている焼き鳥。値段は1箱650円(税込み)
国技館の売店で平積みで売られている焼き鳥。値段は1箱650円(税込み) 出典: 朝日新聞

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 国技館の名物おつまみ「焼き鳥」。実は、地下1階にある「焼き鳥工場」で作る自家製です。場所中は「焼き鳥部」に所属する精鋭48人が朝から作っています。

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1場所平均5万本

 秘伝のタレを4度も漬け焼きした国技館の焼き鳥。相撲好きには熱烈なファンが多いことで知られています。作られているのは、国技館の地下1階にある「焼き鳥工場」。1場所平均5万本を朝の5時から焼き続けています。

 鳥屋さんから、竹串に刺さった状態で届いたのを、タレにくぐらせ、バーナーで焼きます。この漬け焼きを4度繰り返します。こうして焼き上げた焼き鳥は、箱に詰められ、国技館のお茶屋さんや売店に運ばれていきます。

本場所前日に行われる土俵祭の後で審判部の親方衆に配られる「大箱」
本場所前日に行われる土俵祭の後で審判部の親方衆に配られる「大箱」

「焼き鳥部」48人の精鋭たち

 焼き鳥作りを担当するのが「焼き鳥部」です。大相撲の相撲案内所(相撲茶屋)を経営する「国技館サービス」の正式な部署です。総勢48人が朝から、焼き鳥作りをしています。タレは、もちろん秘伝です。

両国に完成した直後の両国・国技館=1984年12月
両国に完成した直後の両国・国技館=1984年12月 出典: 朝日新聞

駅でも買える

 相撲と焼き鳥の縁は深く、国技館が隅田川の向こう岸の蔵前にあった時から名物でした。その頃は、正面の木戸脇で焼いており、力士のしこ名を染め抜いたのぼりの間を、炭火で焼かれた香ばしい香りが漂う光景は、東京場所の風物詩だったそうです。

 ちなみに、いまは遠赤外線で焼き上げていますが、味は蔵前時代と変わらないそうです。

 焼き鳥は国技館で行われる本場所中だけの楽しみでしたが、今は、JRの東京、上野、新宿、大宮、八王子の各駅の弁当屋さんなどでも買うことができます。

関連リンク:国技館地下、焼き鳥工場の秘密 冷めてもうまい味守る:朝日新聞デジタル

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