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ライブ客を興奮させる市営バス 長渕剛や松田聖子、ジャニーズまで
鹿児島で大きなライブが開催される度に話題になる市バスがあります。電光掲示板に異例のメッセージを表示し、ファン大興奮です。
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鹿児島で大きなライブが開催される度に話題になる市バスがあります。電光掲示板に異例のメッセージを表示し、ファン大興奮です。
鹿児島で大きなライブが開催される度に、話題になる市バスがあります。車体の前と側面についた電光掲示板に異色のメッセージを表示し、ファンは大興奮。ジャニーズ事務所の「Hey!Say!JUMP」が来県した際は、「YOU→このバス→アリーナ→行くよ!」と表示し、ファンらのツイッターなどで拡散しました。8日にある長渕剛さんのライブでは、9回目となる電光掲示がお目見えします。
2013年6月、鹿児島アリーナで開催されたHey!Say!JUMPのライブでの臨時バス。正面の行き先を示す部分には「Hey!Say!JUMP 全国へJUMPツアー2013」と表示し、ファンの気分を盛り上げました。
普段、バスの経由地や行き先が書かれている車体側面の電光掲示板には「YOU→このバス→アリーナ→行くよ!」。冒頭のYOUは、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の口調をまねたものです。これを見たファンたちからは「ヲタへの待遇はんぱねぇ」「鹿児島市営バスの本気を見た」といった反応がツイッター上にあふれました。
その後も、市交通局をあげての盛り上げは続きます。小田和正さんのときは、曲名とアルバムのタイトルをもじって「その日が→来るまで→どーも!→小田和正」。松田聖子さんのときは曲名から「I♪LOVE→YOU→あなたの→微笑みに☆」と表示。いずれも鹿児島中央駅西口から鹿児島アリーナに向かう臨時便で実施しました。
この企画を始めたのは、鹿児島市交通局の岩下伸司さん(42)。2013年、バス事業を担当していたとき、Mr.Childrenのライブの臨時バスで「ライブ前からテンションを上げてもらいたい」と試してみたそうです。
「上司に相談すれば『ダメだ』と言われると思い、怒られるのを承知でこっそりやりました」と岩下さん。やってみると、乗客がバスを取り囲んで写真を撮ってくれるなど好評で、同僚からも「次は何をやるの?」と聞かれるようになったそうです。
正面はライブの名称を使うため、特に力を入れるのは「上限5文字×4行」の側面表示。アイデアは他人に相談せず、自分一人で決めたそうです。「他の人の考えを入れると面白くなくなってしまう気がしたものですから。ネットでアーティストの方々の情報を調べて、失礼にならないように考えました」
今の部署に異動したタイミングでアイデア出しは引退し、後輩にすべて任せたという岩下さん。「こうした取り組みをきっかけに、路線バスに興味をもって頂き、もっと利用して頂けるとうれしいです」と話しています。
きょうの長渕剛さんライブの臨時バスで、どんなメッセージが披露されるのか? ファンや地元市民の間で期待が高まっています。