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サッカー協会、アギーレ監督を解任 スペインの八百長疑惑告発受理で
日本サッカー協会は3日、サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督が退任することを発表した。アギーレ監督はスペインでの八百長にかかわった疑いで現地の検察当局に告発されていた。
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日本サッカー協会は3日、サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督が退任することを発表した。アギーレ監督はスペインでの八百長にかかわった疑いで現地の検察当局に告発されていた。
日本サッカー協会は3日、サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督との契約を解除したとを発表した。アギーレ監督はスペインでの八百長にかかわった疑いで現地の検察当局に告発されていたが、告発が受理されたため、協会がアギーレ監督との契約解除を本人に申し入れ、発表した。疑惑が発覚した昨年11月からその去就が注目されていたが、事実上の「解任」となった。
サッカー協会の大仁邦弥会長は3日夕の会見で、「アギーレ監督の指導者としての手腕を高く評価していたので、(告発が)受理されないことを願っていたが、大変残念な結果になった」と述べた。
そのうえで、「日本代表チームへの影響を考えなければならない。最大のミッションはワールドカップへの出場だ。2018年のロシアでのワールドカップへの出場権を何としても獲得しなければいけない」「告発によって捜査が始まり、裁判が始まる可能性がある。こういう影響はワールドカップアジア予選に影響がでるリスクがあり、そのリスクを排除する必要があると考え、今回、アギーレ監督との契約を解除することにした」と説明した。
大仁会長によると、アギーレ氏は契約解除の申し入れに対し、「やむをえない。分かりました」と答えたという。
八百長が疑われているのは、2011年のスペイン1部リーグのレバンテ―サラゴサ戦。アギーレ監督は当時サラゴサの監督を務めていた。
この試合では、サラゴサが2―1で勝ち、1部リーグ残留を決めたが、サラゴサ側が工作資金として96万5千ユーロ(約1億4千万円)を使った疑いがもたれている。サラゴサから、アギーレ監督やスペイン代表選手らにお金が振り込まれ、引き出された。その後、何らかの形でレバンテの選手にお金が渡った可能性があるという。
疑惑についてアギーレ監督は潔白を主張していた。疑惑の発覚後、サッカー協会の大仁会長は「(告発が裁判所に)受理されれば協会の考えを説明する」としていた。
アギーレ氏はメキシコ出身の56歳で、昨年8月に日本代表監督に就任していた。今年1月29日に休暇のため出国しており、スペインなどで過ごして3月のJリーグ開幕前に再来日する予定だった。ギーレ氏は1月29日に休暇のため出国している。スペインなどで過ごし、3月のJリーグ開幕前に再来日する予定だったが、見通しは不明だ。
日本代表の次の試合は、3月27日の国際親善試合チュニジア戦(大分銀行ドーム)。同31日にはウズベキスタン戦(東京・味の素スタジアム)がある。
サッカー協会は次期監督の人選を水面下で進めているとみられるが、チームへの影響を最小限にとどめるためにも、早急に新監督を選ぶ必要に迫られている。
<アギーレ日本代表監督の戦績>
14年9月5日 ●ウルグアイ 0―2 国際親善試合
14年9月9日 △ベネズエラ 2―2 国際親善試合
14年10月10日 ○ジャマイカ 1―0 国際親善試合
14年10月14日 ●ブラジル 0―4 国際親善試合
14年11月14日 ○ホンジュラス 6―0 国際親善試合
14年11月18日 ○オーストラリア2―1 国際親善試合
15年1月12日 ○パレスチナ 4―0 国際親善試合
15年1月16日 ○イラク 1―0 アジア杯
15年1月20日 ○ヨルダン 2―0 アジア杯
15年1月23日 ●UAE 1―1(PK:4-5)アジア杯