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東京湾大華火、1万2千発を廃棄へ。来年が最後?
10日に開催予定だった東京湾大華火祭、強風と波浪注意報が出たため中止になりました。打ち上げられずに残った1万2000発の花火はどうなるのでしょうか。
「廃棄する予定です」と中央区地域振興課。 えー、もったいない。再利用できないのでしょうか? 大会運営の煙火屋(花火会社)さんに聞きました。「基本的に一度準備した打ち上げ花火は別会場で再利用することはありません。打ち上がらなかったら大変ですから。水浸しにして廃棄します」。用意された1万2000発が大輪の華を咲かせられず、台風で吹き飛びました。残念すぎます。
ちなみに開催費用は4億円弱だそうです。税金と企業や個人からの協賛金でまかなわれます。
東京湾大華火祭が強風のため中止になったのは第10回大会の97年以来2度目でした。また11年は東日本大震災の影響で実施していません。70万人ほどの人出があり、雑踏警備の安全性の確保は最も重要な仕事。今年は「警備上の理由」で順延予備日を設けることができなかったそうです。
警備上の理由とは? 関係者によると、1945年8月9日は旧ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して対日参戦した日です。そのため例年8月9日はロシア大使館付近などで抗議活動があり、当局はそちらの警備をしなくてはなりません。なので、今年の東京湾大華火祭は8月9日開催、10日を順延予備日とできない事情があったそうです。
実行委員会では、そこもしっかり検討しておりますす“@station_staff:@tanaka_kotaro 他の人からは8月9日は対ソデーでデモ行進対策などで警察からNGがでたと聞きました。その辺は毎年やっていることでしょうから今のうちから来年の最前の日を選定してもらいたいです
— 田中耕太郎【中央区議会 みんなの党】 (@tanaka_kotaro) 2014, 8月 10
ついでに東京湾華火祭は来年で最後といううわさがありますが、本当でしょうか?
再び中央区地域振興課によると再来年以降、2020年東京五輪の準備の関係で、晴海地区で工事が始まり、現在の主要な見学会場が使用できなくなる見込みとのこと。そうなると、「現在のかたちでは花火大会は継続できなくなるだろう」とのことでした。
別の場所で実施できないのでしょうか? 「それは議論していますが、中央区として区民の皆様にお見せできないのであれば、区主催として継続は難しいです」。
いろいろ事情があるのでしょうけど、日本の夏の風物詩を残してほしいものです。
来年こそ、東京湾に大輪の華が咲くことを楽しみにしています。最後に東京湾華火祭の関係者のみなさんが中止になって一番残念だったと思います。お疲れ様でした。
中央区の富永一区議は、来年が最後の予定とツイート。
東京湾大華火祭の中止にともない、主催である中央区のHPへのアクセスが殺到しているようで中々つながりにくくなっているようです。改めてお伝えしますが中止であり、順延はありません。同会場での開催は来年が最後になる予定です。会場は東京五輪の選手村の建設に入ります。
— 富永一 (@tominagahajime) 2014, 8月 10
区議会でも議論されています。惜しむ声が多いようです。