私は宗教2世なの?熱狂報道に戸惑い、問い直した「声を上げる資格」

それでも伝える「被害は比較できない」

神戸 郁人

親から信仰を受け継いだ「宗教2世」。信仰を背景とした虐待などが問題視される中、報道陣の前で、自らの過去について語ってきた当事者がいます。今、何を思っているのか、聞きました(画像はイメージ)

宗教の信仰を親から受け継いだ子供たちは、一般に「宗教2世」と呼ばれます。特に近年、信者の人権を抑圧してきたとされる教団組織について、被害を告発する文脈で使われてきた言葉です。昨年に起きた、当事者による元首相銃撃事件を契機に、関連報道が過熱。メディアの取材を受け続けてきた2人の元2世は「声を上げるチャンスだと思いつつ、熱狂ぶりに戸惑いも感じた」と述懐します。どんな思いで過ごしてきたのか、尋ねてみました。(withnews編集部・神戸郁人)

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