28歳でがん診断「結婚、出産できないのかな」ショックで号泣した日

15〜39歳のがん経験者は「AYA世代」と呼ばれます

河原夏季

2017年に血液のがん「ホジキンリンパ腫」と診断された、歯科医師の西尾万樹さん

「5年も前のことなのに、話すと泣けてきます」。2017年を迎えてすぐ、血液のがん「ホジキンリンパ腫」と診断された歯科医師の西尾万樹さん(33)=東京都在住=は振り返ります。

15〜39歳のがん経験者は「AYA(Adolescent&Young Adult=思春期・若い成人)世代」と呼ばれ、治療中または治療後に進学や就職、結婚、出産など様々なライフイベントが訪れます。そのため、上の世代とは違う悩みに直面することもあります。

28歳だった西尾さんも例外ではありません。当時はまだ学生。結婚や妊娠、出産はできるのか、不安が押し寄せました。症状が落ち着き、再発しない状況が続いている今思うことを聞きました。

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