戦争を終わらせる魔法なんてなかった…日米「平和人形」の数奇な運命

「大人の過ち」子供に伝え続ける役割

岸田ましか
漫画・イラストレーション

日米間で平和を築くため、人形を贈り合った時代があります。しかし人々の願い空しく、両国は戦火を交えた。過酷な時代のありようを、人形の目線で描きます。

かつて戦火を交えた日本と米国。悲劇を未然に防ごうと、両国で生まれ、親善活動に用いられた人形があります。市民同士で交流を深め、共に平和を築くためのきっかけをつくる。そんな理想は、時代の激流に巻き込まれ、もろくも崩れ去ってしまいました。しかし一部の人形は難を逃れ、大人の過ちを現代の子供たちに伝えているのです。その数奇な運命について、漫画家・岸田ましかさん(ツイッター・@mashika_k)が描きます。

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