「八紘一宇」と「人財」意外な共通項、辻田真佐憲さんと考えてみた

〝危機の時代〟に人々がすがるキーワード

神戸 郁人

戦時中、アジア諸国侵略のスローガンとして用いられた「八紘一宇」。この言葉と、現代の職場で使われる造語「人財」との意外な共通項について、近現代史研究者・辻田真佐憲さんと考えました。

時代が転換点を迎えたとき、折々の社会情勢を象徴する「キーワード」が生まれる場合があります。評論家・近現代史研究者の辻田真佐憲さんは、人々の心を動かそうと、公権力が操る言葉に注目してきました。それまでの常識が通用しなくなったとき、どう生きていけば良いのか。国が指針として示してきた「国民の理想像」と、私たちの働き方を表現する語彙(ごい)との、意外な共通項について考えます。(withnews編集部・神戸郁人)

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